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2013年8月11~12日 吊尾根と前穂

先月、涸沢まで赴いたものの、天候不良で見合わせた穂高縦走を再び。
これまで、吊尾根から前穂高と北穂高から穂高岳山荘の間は歩いたことがなく、今回セットで歩き通す行程としました。
日程も1泊2日に変更。
先月とは打って変わって、天候に恵まれたのが喜ばしい。
涸沢
先月半ばとは違い、流石にテン場の雪はなくなっています。
この度は、先ず北穂に登ってから前穂まで、あの稜線を歩きます。
涸沢小屋横の登山口から。
涸沢にて、翌日の分も併せて約4Lの水を補給すると、ザックの重量がいや増すこと。
涸沢までの行程でも、そこそこきてますから、一気にきつくなります。
とりあえず、穂高の稜線まで担ぎあげれば、翌日の行程で多少のアップダウンがあったとしても知れたもの、と単純な発想で頑張ったのですが、北穂のテン場までがホントしんどかった。
本来、北穂高小屋で水を購入すればいいようなものですけど、テン泊ならやはり担ぎ上げるのが筋かなあと。
南陵ルート取付きのあたりで小休止。
足取りは更に鈍る。 
北穂高岳南陵テント場
テントを張リ終えた頃、北穂山頂の向こう側にガスがかかっていたので、おそらくは槍の眺望は臨めないだろうと、しばしまったりと過ごす。
北穂山頂はすぐそこ。
18時を過ぎる頃、本日中に北穂山頂は済ませておくべく、テント泊の手続きに北穂高小屋に向かう。
北穂高岳小屋のテラスにて
テント泊の手続きを済ませれば、後はこれ。
槍を肴に、ちょいと割高な水分補給をば。
12日はド快晴。
北穂高岳南陵テント場の2番のサイトに幕営してました。
北穂高岳南陵テント場は稜線直下の南稜テラスに設けられています。
ペグを使える場所もあるようですが、私が幕営した2の場所では石が積み重なる状態。
今回、岩稜縦走となることから、ザックに突起物がないよう、最近では雪山でしか使用していないザック内に収まるロール状のエアーマットを持参してまして、普段夏山で使用している簡易なマットとは異なり、石の凹凸をある程度しのぐことができ、これは大正解。
涸沢岳~奥穂~吊尾根~前穂
この日、歩くルートが明瞭に見渡せます。
また、360°の眺望が素晴らしい。
先ず、先週赴いた黒部五郎岳や三俣蓮華岳、双六岳の方に目が向きます。
薬師岳もね。
分岐の指標を左に、北穂南峰稜線に出て、滝谷側についた岩場の道を進みます。
明瞭にマーキングされていますし、快晴ですから迷うことはありません。
本日のルート上には、ハシゴや鎖場が幾箇所かありますが、個人的には、あの撓んだ感じが苦手なのでクサリはほとんど触りません。
今回も例外とはなりませんでした。
最低鞍部があって、登りつめた涸沢側が涸沢槍?
涸沢岳山頂からの笠ヶ岳。
奥穂は3回目ですが、涸沢岳は穂高岳山荘からすぐそこなのに、これまで登っていなかったので、私的には初登頂となります。
この後、穂高岳山荘に下りて小休止。
北穂と涸沢岳
奥穂高岳に到達。
山頂はけっこう空いていました。
本年5月のGWにも来ているので、最高所での記念撮影はスルー。
少し写真を撮った後、嶺宮に礼拝して、そのまま前穂方面へ向かいます。
吊尾根と前穂高岳
今回メインとするのはこちら。
焼岳と西穂から奥穂にかけての稜線
途中、鞍部から涸沢を見下ろす。
吊尾根では道がほぼ岳沢側についていて、涸沢側を見下ろす箇所は少ない。
眼前に見る前穂北尾根は迫力満点。
紀美子平に到着。
紀美子平という名称は、若くして亡くなられた今田重太郎さんの養女、今田紀美子さんに因んでつけられたのだそう。
しばし休憩の後、ザックをデポして前穂山頂に向かいます。
前穂高岳山頂
記念写真は前穂高岳山頂にて、槍の向こうには剱岳や立山、白馬岳も。
前穂高岳山頂
下山は重太郎新道を往きます。
重太郎新道は、穂高岳山荘を創設した今田重太郎さんが拓いた道。
やたら急峻な岩場が続きますから、最終行程とするにはチョットしんどいものがありました。
テント担いで下りるとこやないなあ・・・、テント担いで登るなんてのは尚更御免被りたい。
って、来月の穂高例会では登るんでしたね。^^
参加される皆様、頑張ってください。
少なくとも、下りよりは上りの方が危なくないと思います。^^

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