鈴鹿山脈の中央に位置する竜ヶ岳。標高は1099m。
さて2日前に降った雪が、気温の上がった週末でどんな状態になっているか。
駐車場でバッチリと雪山装備の支度。
2張のテントのある宇賀渓キャンプ場を横切り、遠足尾根登山口へ。
2月なのに気温が高い。歩き始めて10分、まさかの服装調整。
季節外れの暑さに、ジャケット然り、各々が当たり前の様に履いていた雪山用のアウターパンツをも脱ぎ始める。
気を取り直し、数日前には雪で覆われていたであろう、湿った土を踏みしめる。
つづら折れの急登。樹林帯を登り切るとそこは遠足尾根出合。出発から1時間半。
さらに進む。遠い視界の先に竜ヶ岳の山頂が現れ始めた。
樹林帯を抜ける手前で上着を着る。
そして急に視界が開けると、
そこには春には一帯が笹原となっている事を彷彿させる、広々とした雪の稜線が。
緩んだ雪のトレースは時折、チョコレートシェイクのようにドロドロになりながら山頂へと続く。
山頂直下の急登のステップもゆるゆる。踏み抜かないよう、静荷重をかけた。
山頂は大展望。360°が見渡せ伊吹、鈴鹿の主峰達が目の前にどんと構える。
いつもは風が強いらしい山頂も、今日は穏やかなピクニック日和で、ここでランチタイムとなった。
写真撮影を終え、チェーンスパイクを履き、下山開始。
下りはクラから金山尾根を経由。遠足尾根とはやや異なる雰囲気。
ちょっとした痩せ尾根があったり、恐怖の粘土質の下りが連続したりで泥祭りも活気を増す。
ここでチェーンスパイクの泥を落とし、アスレチックみたいに揺れる白滝丸太橋を渡る。
一瞬だったけど、みんなキャッキャと思わず子供のような笑顔になった。
最後に魚止橋を渡ると駐車場に続く林道に出た。お疲れ様。
ここ竜ヶ岳は5月にはシロヤシオの群生した花が、モコモコと白い羊を放牧しているような景色に出会えるらしい。
次回は是非、爽やかな初夏のハイキングに竜ヶ岳を選びたい。
宇賀渓駐車場8:20~遠足尾根登山口~12:00竜ヶ岳山頂12:35~15:10宇賀渓駐車場