予定していた双門コースが雨で中止になり、比較的早く天候の回復が見込めそうな、四国は剣山〜三嶺を縦走してきた。
剣山は標高1955m、四国で石鎚山に続き2番目の標高を持つ、日本百名山。
次郎笈に続く360°展望の稜線歩きが出来るということで、以前から訪れたかった山のひとつだ。
Sさんの運転で麓から20キロの道のりをくねくねと上がって行く。
さすが猛スピードでカーブに突っ込んでくる地元ナンバー、待ち受けるヘヤーピン(カーブ)、飛び出す子鹿。早くも地元の洗礼か。
雲行きを気にしながら、見ノ越登山口から歩き始める。
90分程で剣山本宮宝蔵石神社に到着。
奥に3mの磐座が祀られている。
これは源平が激しく争っていた頃、平家側の安徳天皇がこの磐座に宝剣を納めたという伝説があり、剣山の名前の由来となっているらしい。
静まり返った剣山山頂を過ぎ、次郎笈までは、登っても登っても海坊主の如く白く浮かび上がる次の偽ピーク候補。
意外と遠かった次郎笈頂上は展望が無く泣く。
この後は、膝下のクマザサの小さな藪漕ぎが続く。湿った笹で靴が湿って、ついに浸水、
、、そして完全水没。
ガスでこんなに濡れるなんて思わなかった。
丸石避難小屋で各々、雨具など装備を整え、本格的に小雨が降り始める頃、ようやく白髪避難小屋に到着。
男性陣は休む間もなく、水の調達へ。
視界も悪く、ぬかるんだ危なっかしい下りの先の水場まで、苦労して汲んできて下さった。
ありがたい。
雨で冷えた体、食担SKさんのうどんすきで温まる。
小屋は私達パーティーだけしかおらず、広々と贅沢に使わせていただいた。
翌朝6時、再び濡れた靴を履き出発。
ギリギリまで小雨が降っており心配だったが、雨も上がり、今日こそ期待できそうだ。
日本二百名山、目の前にそびえる三嶺を眺めながら、迫力の稜線歩きのはじまりだ。
鞍部から山頂まで、標高差200mを一気に上がる。
途中鎖場があったり
強風でよろけながらも順調に高度を上げて
そして、、、
大展望に一同笑顔があふれる
そう、これが見たかった!
天空の池(池が空に浮かんでるみたい)の奥には三嶺ヒュッテ。四国随一の絶景ポイントだ。
(昨晩は白髪避難小屋に反して、こちら三嶺ヒュッテには複数のパーティーが泊まっていたそう)
今日も来てよかったなぁ、ひとりニヤニヤと余韻に浸りながら下山の途につく。
帰りは麓の温泉に寄り、地元の野菜も買って、
こってり徳島ラーメンで塩分補給
あぁ、最高だ
見ノ越登山口8:20=10:00剣山ー10:50次郎笈ー12:25丸石避難小屋ー15:30白髪避難小屋(泊)
白髪避難小屋6:00=6:50カヤハゲー7:45三嶺ー8:10三嶺ヒュッテー13:10名頃登山口