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2016年7月2日 山での応急手当と「すぐそこにある遭難事故」(講演会)

兵庫労山主催の講習会に参加してきました。

当会からの参加者は受講者が6名、講習会のスタッフをされていたのが2名となります。

 

会場は春日野道駅近くのコミスタこうべ4Fの体育館で、そらもう暑かったです。たらーっ _| ̄|○

 

先ずは、六甲全縦での事故事例の紹介から。

 

参加者が班分けされてまして、班単位での各カリキュラムの実践へ。

 

実技その① 胸部圧迫による心肺蘇生法を。

今回はAEDの講習はなし。

 

その②は搬出法、

この後、昼食の休憩を経て、

昼からは実技その③三角巾の使い方をもって、応急手当の実技はお終い。

 

ことが起これば、速やかに対応できなければやはりマズイ、適切にあたれるのかは現時点でも不確か。日々、研鑽して体得しておくべき事柄ばかりです。

久方ぶりに受講することで、少なくとも心構えは新たにできたかなと思われます。

 

とはいえ、ブログ担当のお目当てはこの後の「すぐそこにある遭難事故」と題する講演会でした。

講師の金邦夫(こんくにお)さんは元警視庁青梅警察署山岳救助隊副隊長を長年勤められた方。

岳人での連載とか、山渓の遭難関係の記事なんかでよくお見受けしています。

 

 

様々の遭難事故事例の紹介はいずれも興味深いもの。

しかして、悲しいかなPA(というほどの設備であったのかは不明)の具合が悪いのか、聞き取りにくくって・・・_| ̄|○

そこはちょい残念。

 

吉尾弘さんとも親交があられたとのことで、吉尾さんが亡くなられた時のお話、

山野井さんご夫婦とも個人的に懇意にされていて、山野井泰史さんが熊に襲われた折のお話、

なんてのが興味深かったです。

(吉尾弘さんてご存知?国内で数多の冬季初登攀を成し遂げた方で第2次RCC同人、一時期労山の会長を務められてもいたようです)

 

 

有名どころの山岳会でも安易に救助要請する事例を嘆かれつつ、

皆さんにお願いしたいことがあると、

 

山ヤとしての矜持をもって欲しい

 

とのことでした。

要請するなというわけでは決してなく、それでもその前にやれることがあるのでは、救助要請するなら恥を忍んで、ということなのでしょう。

 

山ヤとしての矜持をもつ、救助絡みに留まらず何事につけても抱いておくべき心情かと。

山を愛好するならば、かくありたいと思います。

胸に沁み入るお話でありました。

 

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