兵庫労山主催の講習会に参加してきました。
当会からの参加者は受講者が6名、講習会のスタッフをされていたのが2名となります。
会場は春日野道駅近くのコミスタこうべ4Fの体育館で、そらもう暑かったです。
先ずは、六甲全縦での事故事例の紹介から。
参加者が班分けされてまして、班単位での各カリキュラムの実践へ。
実技その① 胸部圧迫による心肺蘇生法を。
今回はAEDの講習はなし。
その②は搬出法、
この後、昼食の休憩を経て、
昼からは実技その③三角巾の使い方をもって、応急手当の実技はお終い。
ことが起これば、速やかに対応できなければやはりマズイ、適切にあたれるのかは現時点でも不確か。日々、研鑽して体得しておくべき事柄ばかりです。
久方ぶりに受講することで、少なくとも心構えは新たにできたかなと思われます。
とはいえ、ブログ担当のお目当てはこの後の「すぐそこにある遭難事故」と題する講演会でした。
講師の金邦夫(こんくにお)さんは元警視庁青梅警察署山岳救助隊副隊長を長年勤められた方。
岳人での連載とか、山渓の遭難関係の記事なんかでよくお見受けしています。
様々の遭難事故事例の紹介はいずれも興味深いもの。
しかして、悲しいかなPA(というほどの設備であったのかは不明)の具合が悪いのか、聞き取りにくくって・・・
そこはちょい残念。
吉尾弘さんとも親交があられたとのことで、吉尾さんが亡くなられた時のお話、
山野井さんご夫婦とも個人的に懇意にされていて、山野井泰史さんが熊に襲われた折のお話、
なんてのが興味深かったです。
(吉尾弘さんてご存知?国内で数多の冬季初登攀を成し遂げた方で第2次RCC同人、一時期労山の会長を務められてもいたようです)
有名どころの山岳会でも安易に救助要請する事例を嘆かれつつ、
皆さんにお願いしたいことがあると、
山ヤとしての矜持をもって欲しい
とのことでした。
要請するなというわけでは決してなく、それでもその前にやれることがあるのでは、救助要請するなら恥を忍んで、ということなのでしょう。
山ヤとしての矜持をもつ、救助絡みに留まらず何事につけても抱いておくべき心情かと。
山を愛好するならば、かくありたいと思います。
胸に沁み入るお話でありました。