林道は凍っていてチェーンスパイク、軽アイゼンで進みました。 布袋蘭保護を呼びかける看板が数か所立っていました。6月ごろが見頃とのこと。 行者小屋でアイゼンとピッケルを出しました。 文三郎尾根の鉄階段も雪斜路となり踏面に歩幅を合わすストレスなく、 しばらく心地よく進めました そしてだんだん傾斜が急になり、右側が切れ落ちたトラバース道では、 外側の足でアイゼンを引っ掛けないよう慎重に進みました。 ゴツゴツした岩場にたどり着くと頂上はもうすぐです。 八ヶ岳最高峰赤岳!!青空、ありがとうございました。 風もそう強くないです。 眺望を楽しんですぐに頂上山荘の方に移動しました。
展望荘への下りでは、強風で氷の礫に打たれました。 顔を風下に向け、時折止まって風を凌ぎ短い距離ながら ようやく小屋にたどり着きました。 小屋の中でアイゼンを外せたのが嬉しい。 冬は大部屋閉鎖ということで個室(2~3人用ベッド)でした。 乾燥室に行かなくても廊下と個室に濡れモノ干し放題、荷物広げ放題で 快適でした。 食事はバイキングで生ハムとフルーツ杏仁豆腐を集中的にいただきました。
翌日、ほんの少しの期待を持って日の出前に小屋の扉に手をかけましたが、 3cm開けたところでまっしろな圧力!! 予報どおりの強風みたいです。 残念ながら朝焼けはのぞめませんでした。
午後に向かうにつれて天候は回復するらしいので少しゆっくり目の出発でしたが、小屋を出てすぐにいきなり爆風!! 「耐風姿勢」と言われピッケルを刺してかがみこみました。 なかなか風はおさまらず何度も体がもっていかれそうになりました。 少しマシになってから移動してトラバース気味に進むと、 よつんばいでナイフリッジへ。 視界の端っこに切れ落ちた両側が見えました。 でもアイゼンがよく効いてピッケルも使えたし、ほぼ無風なので助かりました。 樹林帯まで降りるとやっとほっと出来ました。 改めて雪景色を見渡せました。 なにも景色を楽しむ余裕がありませんでした。 でも、なんだろう、この高揚感!!
赤岳鉱泉でランチをいただきました。 アイスキャンデーではたくさんのひとが楽しそうに登ってます。 後で知ったのですがこの日、 道具貸し出し無料の初心者向けイベントがあったそうです。 そして甲斐駒の花谷さんがヒマラヤトレーニングで 泊まっていたということでした。
ここでアイゼンを軽アイゼン(スパイク)に履き替え、 ダケカンバの林を帰りました。 展望荘で八ヶ岳山荘のお風呂無料券とコーヒー券をいただいたので、 八ヶ岳山荘へ。 それから地元スーパーでおみやげ買いました。
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