酸ヶ湯温泉に車を停め、降りるのにゲイターが必要なほどの雪。
除雪された道路を少し歩くと、登山口の目印の鳥居がかろうじて見えている。
ワカンを履き飛び込むようにいきなりラッセル。
スノーシューのトレースが付いているがワカンでは歯が立たない。
リーダーは避難小屋のストーブ用に灯油を6L担いでいるのでさらに沈む。
悪戦苦闘していると大岳まで行って来たという人とすれ違う。
”冬道にトレース付けておきました”と。
そのトレースも強風でだんだん見えなくなる。
何より自らが歩いてきたトレースが見えなくなりつつある。
夏道と合流する地獄湯ノ沢で、先行の人がスノーシューで雪の上を引き返してきた。
こちらは膝まで埋まってる…引き返そうと心が決まる。
酸ヶ湯温泉からこの日の目的地、仙人岱避難小屋まで無雪期のCTで1時間24分。
4時間かかってもたどり着けず。ワカンの限界を感じた…