筏津からいくつもの沢を横切りながら登って行く。途中、蜂が巣の周りを飛び回っている。
姿勢を低く静かに足早に通り過ぎる。橋を渡って瀬場谷を越え、沢筋に添って進む。
道を曲がると急に聞こえだす滝の音。白い水の流れに赤や黄の木々と色鮮やか。
ほがらかな日の光を受け足元の岩はキラキラと輝いている。稜線に出ると、
樹氷の欠片が落ち葉に混ざり寒さを物語る。
銅の採掘が行われていた赤石山系、東赤石山の銘板は立派な銅製。
瀬戸内海はすぐ目の前、大島がぽっかり浮かんでいる。
東は権現山、エビラ山から、これから進む八巻山へと険しい岩の稜線が続いている。
東赤石山から権現山、エビラ山と続く険しい稜線
かすかな標と踏み跡を頼りに触れると冷たい岩場を進んでいく。
今年で閉鎖される赤石山荘は、古いがきちんと手入れされており、
小屋の中から湧き水も使える。この日は貸し切り。
大根おろしにすりゴマが二袋も入った美味しい鶏団子鍋ご馳走様でした。
遠く石鎚山まで
歩き出すと日が昇り辺りが赤く染まっていく。険しい前赤石山の岩場を巻き、
物住頭を越えるとツツジが茂る稜線へと一変する。
西赤石から先、笹ヶ峰、瓶ヶ森、その向こうに石鎚山も見えている。
銅山越で気持ちの良い稜線歩きに別れを告げ、東平へと下る。
道沿いの木々にはそれぞれ銘板が付けられている。様々な種類のツツジがいっぱい。
春は山が桃色に染まるそう。
東平索道停車場
東洋のマチュピチュ、東平では遺された建物や銅を運び出していた電車と、
山の斜面に付けられたそのルートなど興味深く見学しました。