本日は雪山教室の受講生だったF氏の入会後の初山行。
雪山教室ではテント泊が出来ず、雪上泊は今日が初。緊張の面持ち。
登山口から5分、
見上げると氷のロングスライダー。
テント泊装備で体が振られ、私と先輩が氷で足を滑らせ転倒。
安定した場所まで来るとチェンスパやアイゼンを装着し、気を取り直して夜叉神峠へ。
峠に着くまでに既にまとまった積雪量が
まだか苺平は。
斜面の景色がほとんど変わらず飽きる。
本日の晩ごはんと明日の温泉の事をひたすら考えながらやり過ごした。
苺平からは下りとトラバースで足取りも軽やかに、南御室小屋テン場へ。
幕営後、テント内で荷物整理を行っていると
外で呼びかける声。別パーティで来ていた山歩渓の先輩。
噂に聞く電熱線グローブを入手したそうでみんな興味津々で見せて貰った。
次は水の調達。
先行の方が頑張って水場を掘って下さり、
チョロチョロだったが今日明日の充分な量の水をゲットできた。
夕食には早い時間だが水作りの必要も無く、
やる事もないので調理開始。
あっという間にビーフシチューが出来上がり。
料理上手なS氏。南御室小屋のビーフシチューが絶品らしいと聞いて。と山歩渓のシェ。
(シェフのレシピはこちら)
朝5:30、余計な荷物はテントにデポし、ハイキング装備で出発。薬師岳、観音岳へ。
急に砂浜の様な光景が広がる砂払岳は厳冬期も幻想的。
雪がチラつく。稜線の乾いた風が頬に当たり痛い。そして寒い。
観音岳に着く頃には珍しく足指の感覚がなくなった。
山頂付近は時折、岩肌が露出していた。
最近、雪山でのこういうちょっとテクニカルな場面と、
岩肌のカリカリとした感触に密かにテンションが上がっている。
山歩渓での初山行、雪山での初テント生活を終えたF氏。
下りで少し疲れを見せていたが、
帰りの車内で既に次回の雪山に前のめりになっていて私も嬉しかった。
生憎の天気で地蔵岳のオベリスクを臨むことは出来なかったが、
新しい仲間と共に過ごした今回の山行も最高に楽しかった。
1日目 夜叉神登山口8:40ー10:15夜叉神峠ー杖立峠ー13:40苺平ー14:20南御室小屋(テント泊)
2日目 南御室小屋6:00ー8:00薬師岳ー9:10観音岳ー9:45薬師岳ー11:00南御室小屋
ー苺平ー杖立峠ー14:15夜叉神峠ー15:10夜叉神登山口