この日は湖北へと考え、会にも事前にそのように認めた計画書を提出したが、風が強そうな予報に直前で変更、計画書を再提出し周山へ。目当ては紅葉の常照皇寺なんである。
ならば井戸峠にも立ち寄ってみよう。登れる山もあるやろうと、北山本を紐解いてみれば、初川越というのがあった。これは面白そう。側に位置する千谷山(「せんだんやま」と読むらしい)をセットにすれば、ちゃんと山行として成立するやないの。
JR西日本バスにて周山着、
京北バス乗り継ぎの合間に周囲を散策。
京北ふるさとバス田貫線にて下中バス停まで、
筒江橋のところから、井戸峠を目指すべく右側の車道へ。
京都一周トレイルのルート上にあるわけですか、
ここから山道へ移行し、井戸峠へショートカットできるわけやね。
でしばらく登り…直ぐでした。
車道に至れば井戸峠、
何とも趣のない…
北山の峠本の記述とは異なり、井戸峠は車道上に。
お地蔵さんと石標は揃えて車道脇に据えられていた。
こういう情景に出会すにつれ、もう少し早く山を始めていれば見える景色は違ってたんやろうなあと。
もちろん合掌します。
お地蔵さんの右手にある登りの道を歩み入る
国土地理院の地形図には尾根筋が載っているが、こちらの道はなし。
山と高原地図(2019版)のは簡単すぎる表記で判別つかず…ヤマプラには載っていたんで、こちらでもええやろうと進んでみる
寺山?もしくは後で辿ろうとする尾根筋か?
このあたりが初川越なんかな?
千谷山へ連なる尾根を往き
手前の小ピークを過ぎて少し往けば、
千谷山…やろう。
個人が吊るしたと思われるプレートがいくつか見やれるが、公的な表示はなし。
初川への分岐あたりに戻るのに尾根を行こうとしたが判然とせず。薮に突っ込む気にもなれなかったんで、往路を戻る。
そこそこ戻って国土地理院の地形図にある初川方面へ連なる尾根ルートを探すも、これも判然とせず、往路で確認した更に手前の分岐からとした。こちらは、山と高原地図に載ってるのそのものみたい。
往路で確認した更に手前の分岐から初川へ至る尾根に合流、
林道に下り立つ手前は倒木が折り重なり塞ぐ状態で荒れ荒れ、山中とは言え、道の体はなしていなかった。
跨いで潜って何とかかんとか進み往けば、初川への林道へは直ぐだった
初川の集落が見えてきたところで、舗装された車道へ移行
京北山国の家のところから井戸方面へ、
ずっと車道歩きで、
山国御陵前バス停に至り本日の歩きは終了。
常照皇寺へ。
開寺時間に間に合ったあ。
山門をくぐって境内へ
遊歩道があり、少し歩いてみたが、16時にには閉寺となるので、中途で往路を戻る。
で、常照皇寺。幾度も読み返している白洲正子の「かくれ里」中、光厳さんに纏わるエピソードはもっとも胸を打つ小編だった。
タイトルは「桜の寺」なのだが、紅葉の名所でもあるらしく、ぜひともこの機会に訪うてみたかった。
京都市内の大寺院とは比ぶべくもないが、いかにも山中の古刹って風情が麗しい。
戦乱の折に焼け落ちたこともあるそう、光厳さんの頃はもっと質素な佇まいだったのではと想像してみたり。
余談ですが、
11月4日、九条の映画館にて「Billie」を観る。
英製作なるビリー・ホリデイのドキュメンタリー映画なんやけど、直前までそんな映画があるのに気づかず、長くはやらないはずなのでちょい焦って足を運んだ。(・_・;
最近はかような情報にホンマ疎くなったとは言え、ビリーの大ファンを自認する身としては大いなる不覚。
70年代にビリーの取材をした米の女性記者が集めた関係者へのインタビュー集をもとに製作された映画で、記者が不慮の死を遂げたため、収集された情報はこれまで日の目を見ることがなかったものらしい。ただ、さほど目新しいお話はなかったような。
著名なジャズメンらの証言は興味深いものだった。
初めて訪れた九条の映画館は、かつての名画座を彷彿とさせるような雰囲気で好感が持てた。