一般登山道としては関西最難関と言われている
大峰山系の弥山川双門ルートに行って来ました。
総勢8人です。
朝7:00 熊渡
工事の方に声を掛けゲートをくぐる。
今回の山行は、狼平避難小屋に一泊して
金引尾根を下山する計画。
林道を抜け、河原に出る。
前日の雨で足元が濡れてとても滑りやすくなっていた。
河原を抜けると間もなく梯子が連続する。
最初の渡渉。増水の為か、はたまたいつもなのか、
渡渉ポイントがなく靴を脱いで渡った。
靴を脱がずに渡ろうとしたメンバーは過ってドボン。
劣化して危険そうな梯子は使わないで
滝壺横の崖
痩せ尾根、鎖場が続く
13:30 仙人巖のテラスに到達。
スタートから6時間。
緊張の解けない状況が続く。
GPSアプリの標準コースタイムではこのあと狼平まで
4時間20分。
日没のリミットがあるので先程よりペースアップして先へ進む。
しかし悪路難路の連続に時間の経過が早く
巻き返しが難しい。
16:00 旧河原小屋跡 日没に備えてヘッデンの装着の指示。
30分かそこらが経ったか。
急登を登り、崖を降り、再び河原に出て渡渉、
というのを何度か繰り返したところで日没を迎え、
これ以上の行動は危険と判断。
少し手前の河原に戻ってビバークが決まった。
今晩は雨の予報ではなかったが念の為、
沢が増水した場合の避難場所を共有。
持っている服を全部着、各自ツエルトを張り終える。
寒々しい沢の音を聞きながらみんなで夕食を摂った。
寝る時は靴を履いたままシュラフに入るよう、
リーダーの指示があった。
私は先輩Sさんと2人用ツエルトに入り、くっついて寝たので暖かかった。
夜中、ポツポツ水滴の落ちる音が何度かし、
不安になったが夜露だったのか、幸い雨が降ることはなかった。
翌日は爽やかな朝を迎える。美しい弥山川。
7:30出発
空中回廊は見た目に反して高度感がなかった。
杭も変な方向に傾いておらず歩きやすい。
オーバーハングする梯子を登る
10:00 平坦な沢を抜けると狼平に到着。
ビバーク地から2時間半。
いつもの風景にようやく緊張が解けた。
初めてのビバークは今後の貴重な経験になった。
次回は狼平に泊まりたいが。
その後は金引尾根経由で熊渡へ。
全員、無事に下りて来られて安堵した。
人数が多く、安全の為に1人ずつ梯子や崖を降りた事が
タイムオーバーの一因となった。
しかし双門ルートを何度か経験したことのある先輩方は、
以前はもっと簡単だったと仰っていました。
崩落が進み、ルートが常に変わっているようです。