南岸低気圧からの冬型の気圧配置。
八ヶ岳や関東方面でもドカ雪が降った翌日。
各地で雪崩が警戒されていました。
そんな中、高速道路の通行止めがあったりで
通常より3時間半以上遅れて12:40、
美濃戸口スタート。
北沢から赤岳鉱泉へ。
湿雪で足裏に雪団子が付き
歩き始めてすぐにチェンスパを脱いだ。
天気も良いためか、赤岳鉱泉へ向かう多くのパーティと道をかわす。
展望がひらけ大同心・小同心が見えたら赤岳鉱泉はすぐそこです。
小屋に着くと早々にストーブの前で冷えた身体を温める。
夕食の陶板ステーキでタンパク質補給
食事を済ませ部屋のコタツに足を入れると
途端にウトウトとしてしまった。
翌朝は5:30出発で赤岳山頂へ。
夜明け前だというのに冷気に鋭さがなく、
春山のゆるさを感じられた。
小屋のスタッフによると上の方の積雪状態はかなり悪いという。
状況を見て硫黄岳への縦走も視野に入れていたけど期待は薄そう。
樹林を抜けようやくひんやりとした風が出て来た。
半分雪に埋もれたマムート階段が連なる。
山頂下のトラバースは雪崩のリスク大。
山側斜面に注意を払い、リーダーと充分な間隔を空け足を止めずになる早で登る。
頭上はフルスピードで流れる雲があった。
山頂直下の凍てついた岩肌
最後の梯子を登り山頂に着いた。
風も強く見える景色もない。
身体が冷える前に地蔵尾根へ向かう。
こちら地蔵尾根は雪の吹き溜まり。
爆風の地吹雪で視界悪。
ピッケルが刺さらず頑張って踏ん張るが
パウダーに足を取られ何度も尻もちをついた。
一瞬で消えていくリーダーのトレース。
見失わないよう下るのに必死だった。
地蔵の頭分岐で硫黄岳方面への縦走路を伺う。
やはりノートレースで
私達ももちろんこのまま下山。
行者小屋まで降りて来た。
樹林帯は静か。
文三郎のひとつ隣の尾根というのに
こんなに条件が違うなんて。
久々に雪山の荒々しさを感じた山行でした。