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2023年02月11-12日 赤岳 

南岸低気圧からの冬型の気圧配置。

八ヶ岳や関東方面でもドカ雪が降った翌日。

各地で雪崩が警戒されていました。

そんな中、高速道路の通行止めがあったりで

通常より3時間半以上遅れて12:40、

美濃戸口スタート。

北沢から赤岳鉱泉へ。

湿雪で足裏に雪団子が付き

歩き始めてすぐにチェンスパを脱いだ。

天気も良いためか、赤岳鉱泉へ向かう多くのパーティと道をかわす。

展望がひらけ大同心・小同心が見えたら赤岳鉱泉はすぐそこです。

小屋に着くと早々にストーブの前で冷えた身体を温める。

夕食の陶板ステーキでタンパク質補給

食事を済ませ部屋のコタツに足を入れると

途端にウトウトとしてしまった。

翌朝は5:30出発で赤岳山頂へ。

夜明け前だというのに冷気に鋭さがなく、

春山のゆるさを感じられた。

小屋のスタッフによると上の方の積雪状態はかなり悪いという。

状況を見て硫黄岳への縦走も視野に入れていたけど期待は薄そう。

樹林を抜けようやくひんやりとした風が出て来た。

半分雪に埋もれたマムート階段が連なる。

山頂下のトラバースは雪崩のリスク大。

山側斜面に注意を払い、リーダーと充分な間隔を空け足を止めずになる早で登る。

頭上はフルスピードで流れる雲があった。

山頂直下の凍てついた岩肌

最後の梯子を登り山頂に着いた。

風も強く見える景色もない。

身体が冷える前に地蔵尾根へ向かう。

こちら地蔵尾根は雪の吹き溜まり。

爆風の地吹雪で視界悪。

ピッケルが刺さらず頑張って踏ん張るが

パウダーに足を取られ何度も尻もちをついた。

一瞬で消えていくリーダーのトレース。

見失わないよう下るのに必死だった。

地蔵の頭分岐で硫黄岳方面への縦走路を伺う。

やはりノートレースで

私達ももちろんこのまま下山。

行者小屋まで降りて来た。

樹林帯は静か。

文三郎のひとつ隣の尾根というのに

こんなに条件が違うなんて。

久々に雪山の荒々しさを感じた山行でした。

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