お盆前半は全国的に雨模様。
山行中はお天気に恵まれた北海道ですが
気温がぐっと下がり、寒いくらいでした。
8/12 1日目
ロープウェイで山麓駅から標高1600mの姿見へ。
天気はちょっと怪しげ。
沢山の登山客に紛れて、山頂までつづく火山礫の斜面を
ひたすら登ります。
スタートから2時間と少し。
旭岳山頂は2290mの北海道最高峰。
プルプルと生まれたての小鹿のような足取りで
雪渓を下り、振り返ると
わーー!
大きな青空にどんと構える旭岳。
見頃を迎えた高山植物をカメラに収めつつ
遠くまでゆったりと伸びる稜線を目で追う。
次第に見えなくなる旭岳にサヨウナラ
北海岳から眺める御鉢平は経2km。
向こう側に見える黒岳までぐるっと周るのも
気持ちがいいだろうな。
白雲岳手前のカルデラ地帯はとてもステキだが
岩とクマを見間違いそうになる
建て替え工事が済んだばかりの白雲岳避難小屋が
見えて来た。
テント泊の予定だったけれど
空きも有りせっかくなので、こちらでお世話になりました。
因みにテンバは雪渓の横に位置していて、
朝方はかなり冷え込んだ様。
8/13 2日目
4時出発。朝は一層冷え、霜柱がザクザク!
北海道はもう秋なんだね~
高根ヶ原の朝焼け。
次第に色濃くなる褪せた景色は、言葉にならない位美しくて不思議な感覚。
片側が切れ落ちた山容、カッコイイ中別岳を目指す
忠別岳の崖から化雲岳、五色岳方面を見渡す
空と大地が無限に広がっているようだ。
どこまでもどこまでも。
お花畑もありました。
トカチフウロ
エゾイブキトラノオ
エゾハクサンイチゲ
エゾミヤマキンポウゲ
素人目には見分けがつかないけど固有種で、
大体、エゾがつくみたい。
チングルマの穂が一面に広がる湿原、
沼にはエゾサンショウウオがたくさん!
さあ、いよいよトムラウシ山頂直下の登り、
あちこちのからエゾナキウサギの声。
ここまで持った青空もだんだんガスに巻かれ、
残念ながら山頂は展望があまりなかった。
本日は南沼キャンプ指定地へ下りる。
8/14 3日目
翌朝、空身で再びトムラウシ山頂へ。
風もなく穏やか。
分厚い雲海から顔を出す山の神様たち。
遠くの十勝連峰に想いを馳せる。
次はあの向こうの向こうまで繋げたいなあ。
この旅でエゾナキウサギやキタキツネにも出会え、
ダイナミックで伸びやかな大雪山の山々に圧倒されっぱなしの
夢のような3日間でした。
8/12 姿見駅7:10ー旭岳9:20ー間宮岳10:40
ー北海岳11:35ー白雲岳13:50ー14:30白雲岳避難小屋
8/13 白雲岳避難小屋4:00ー7:00忠別沼ー7:45忠別岳ー9:30五色岳
ー10:55化雲岳ー12:15天沼ー14:10トムラウシ山ー14:50南沼キャンプ指定地
8/14 南沼キャンプ指定地5:20ー5:50トムラウシ山ー7:40南沼キャンプ指定地
ー8:10トムラウシ公園ーコマドリ沢分岐ー12:50トムラウシ山登山口