一日目 7月31日(土)晴れ
大正池から朝霧が立ち昇る。
幻想的な上高地。
梓川沿いの長い道はステキに花盛り。
茂みの間から青空が見えだした。
雪渓を眺めながら涸沢でひと休み。
カラフルなテントも点在。例年より少なめかな。
雪渓、横切る。
ふと、前方のナナカマドの木立が揺れて、現れたのはおさるの軍団。
個性豊かなおさるたち、上手に雪渓を下っていく姿に見とれてしまった。
ザイデングラード。岩稜帯序章。
深呼吸して気を引き締めて。
岩を落とさないよう足運びを慎重に。
写真撮ってる場合じゃないけど、あまりにもお花畑がステキでスルー出来なかった。
登っていくにつれだんだん雲がわいてきて次第に怪しいかんじに。
行きのタクシーのオジサンの「ここんとこ毎日15時くらいに夕立が来てるから気を付けて」という忠告が頭をよぎる。
なんとか宿泊予定の穂高岳山荘までもって助かった。
おつかれさまの労いタイム。
するといきなりあたりが暗くなって雷鳴とともに激しい降雨。
約束通りの夕立だ。小屋中でよかった。
ひとしきり降って地面を潤すと嘘のように雨はあがり、空はうっすらピンクに染まった。
2日目 8月1日(日)晴れ
ヘルメット、ヘッテンで暗い中出発。
風が冷たい。
手に触れる岩は湿っている。
ヘッテン灯った奥穂。
畏敬の念、抱くとはこういう感じか。
朝槍^^
焼けてますー
いい男も焼けてますー
奥穂。
神様に無事をお祈りします。
ジャンダルム全容が目前に!!
ロバの耳にて。
直登ルートの途中に、色褪せたスリングが見えた。
てっぺんに浮遊して見えるアレはもしや。。。?
ジャンの天使に逢えました!!
たくさんのひとの無事を見守ってきてくれたのね。
持ち上げた天使は重かった。
眺望は最高に良かったハズだけど、なんかドキドキしててあんまり覚えてない。
長い鎖の逆層スラブ。
このあとの間の岳を越えてからの下り、
浮石多く、というよりほぼすべて浮石で信用ならない。
落とさないよう、ひとつひとつ慎重に足を運んで行かなければ。
神経擦り減っていく。脳みそにじわじわ効いてきた。
西穂が見えた時にはホントほっとした。
西穂は真っ白。
西穂独標も真っ白。
あともう少しのとこで、本日も夕立。
レインとザックカバー装着。
暑さと緊張による疲労でピッチがおちたのか予定時間より遅れる。
西穂山荘で雨具を外し、ロープウェーの最終便目指して下山を急ぐが
しばらくしてまさかの2回目夕立!!
レインを羽織る時間はなく濡れながら下るしかなかった。
なんやかんや盛りだくさんで思い出深い山行となりました。
みなさま、ありがとうございました。
コースタイム
1日目:上高地バスターミナル5:37ー8:27横尾山荘8:35ー11:16涸沢ヒュッテ11:48ー13:00ザイテングラードー14:30穂高岳山荘
2日目:穂高岳山荘4:24ー5:10奥穂高岳5:15ー6:40ジャンダルム-9:15天狗のコルー12:40P1ー12:53西穂高岳ー14:25西穂独標ー15:30西穂山荘ー16:38西穂高口