コンテンツへスキップ

2014年9月13~15日 前穂北尾根・北穂東稜

夏があっという間に通り過ぎ,秋空の登山日和となった3連休.
7月の海の日3連休に登る予定だった前穂高岳北尾根と北穂高岳東稜へ行ってきました.

西宮を22時に出発.あかんだな駐車場のゲートまで来ると開門待ちの車が大行列.
天候不順に悩まされた夏.久しぶりの好天3連休となり,一気に人が押し寄せた様子.
上高地からの道も,穂高・槍を目指す人で賑やか.
本日の行程は涸沢までなのでのんびり歩く.

昼頃に涸沢に到着.前日から入山している人も多く,テントの花も満開の様子.
涸沢ヒュッテの売店も大行列.
同日同行程を行く県連中級登山学校のパーティーは5,6のコルの取り付きを調べに偵察へ.
その後,ヒュッテのテラスにて中級パーティーと共に翌日からの健闘を祈って乾杯!!
夕食時に,一日早く入山して8峰から北尾根を登ってきた,同じ会のN夫妻が涸沢に帰還.
誰とも会わず,貸切の北尾根だったそうな.

2日目の行程は,涸沢から5,6のコル経由で前穂北尾根を登り、吊尾根、奥穂、
ザイテングラートを経由して涸沢に戻る計画.
3時半に涸沢を出発し5,6のコルを目指す.思ったよりも寒くはなく5,6のコルで日の出となる.
天気は最高!! 3日目に登る北穂東稜の奥に槍が見える.

5峰は歩きやすい岩稜の道.穂高の大展望を楽しみながら順調に越える.
奥に見えるのは4峰と3峰.

4峰はルートファインディングが核心.

ピーク直下の涸沢側を行く

紺碧の空と奥穂高

吊尾根~奥穂~西穂の稜線 
4峰を下り,いよいよ核心の3峰へ

3峰1P目はIV級のルートを登攀.
1箇所クライミングシューズが欲しくなる小さなスタンスがある.

2P目のルンゼ入口

振り向くと3,4のコルで順番待ちをするパーティーが小さく見える.
そのはるか下に涸沢が…

3P目のビレイポイントからの眺め.すばらしい!!

2峰からは懸垂で1,2のコルへ降り,

前穂に登頂!!

吊尾根は思ったよりも人は少なく快適に歩いて奥穂高へ.
そして,奥穂の頂上は御覧の通り記念撮影の順番待ち渋滞…
我々は涸沢にて喉を潤す方が優先.行列の脇を抜けて,下山を急ぐ.

が、、、穂高岳山荘手前の梯子で大渋滞.
結局ここで1時間半も時間を浪費してしまった…

やっと降り立った穂高岳山荘は人・人・人
ヘリポートはもちろん,テラスにもテントが沢山張られている.
そんな大混雑の山荘をスルーして,ザイテングラートを駆け下り,何とか日没前に涸沢に帰還.
涸沢小屋のテラスにて無事帰って来たことを祝し乾杯!!

3日目は北穂東稜を登った後、涸沢のテントを撤収して上高地に下山する行程.
3時半にテント場を出発.南稜を登る一般道から外れる地点で夜明けを待つ.
15分程待ち,ガレ場を安全に歩けるくらいに明るくなったところで東稜の取り付きを目指す.

途中,非常に不安定なガレを横断し,ホッとしたところで振り返ると、
前穂北尾根の向こうに朝焼けを纏った南アルプスと富士山が…

この朝焼けのおかげで,すばらしいモルゲンロートを見ることができた.

北穂東稜は稜線に上がるルートファインディングが核心
安定していて登りやすい場所を見極め,稜線に上がる.

稜線に上がると,南岳東南稜,横尾本谷右俣カール,槍のすばらしい眺め.

尾根通しにゴジラの背を目指す

ゴジラの背では念のためロープを出した.
ロープが邪魔になる場面も多く,無い方がいいかも??
奥に見えるのが北穂.

北穂小屋で小休止した後,山頂を通って涸沢へ.

正面には昨日登った前穂北尾根が,

振り向けば先程上った東稜ゴジラの背が見える.

連休最終日.涸沢のテント場は静けさを取り戻していました.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です