よんどころなき事情で盆の山行がボツになり大いに凹んでいたブログ担当は、
同じく盆の合同山行が中止になって悲観にくれていたLuckyDragonさんを誘って、
盆明けの週末に、急遽、八ヶ岳の南側から赤岳を目指しました。
盆の中日には近所でもあり、今津の居酒屋で涙酒を酌み交わしたりしてましたから、
天気がイマイチそうなのは含み置きつつ、土日のみの週末2日間の山行きであっても今回ばかりは意気込みが違います。
なんとか確保できた松本行夜行バスで早朝に松本着、松本駅から在来線で小淵沢へ、タクシーで観音平へ移動して山行き開始。
歩き出してからしばらくするとポツポツ降ってきまして、
その後も降ったり止んだり、晴れ間が見えたり曇ったり。
なもんで、編笠山山頂に至る頃にはガスまみれに加えて雨の調子もそこそこで止む気配はなし、
ヤマテンの予報どおり?
・・・にわか雨のレベルではないなあ。
初八ヶ岳のLuckyDragonさんには少々キツイ洗礼となったかも。
先ずは遠い飲み屋の青年小屋に。
こちらのテン場はけっこう広そう。
その後も降ったり止んだりで、稜線上ではガス立ち込め、途中からは岩稜気味の道行きに移行、本降りになったり小雨になったりの雨中行軍が続く。
権現小屋では購入したソフトドリンクを飲みながら、雨の威勢が緩まるまで少し休憩させていただく。
小屋番さんが親切な方であれこれお話を伺う。
小振りな小屋ながらも、ひとりで賄っているそう。ご苦労様です。
で、しばらくして先に進むんですが、
ここまで来たのだから、やはりピークを踏んどこうとキレット小屋への分岐と反対方向に少し進むと、
権現岳山頂
分岐に戻り、キレット小屋方面に進むとあの長~いハシゴが。
雨の中、濡れたハシゴのに足を置くごと滑ってしまいそうな感覚があり、少しビビりながら慎重に下りゆく。
LuckyDragonさんが下りる図
濡れた岩場も併せて、八ヶ岳初心者には少々きつかったかしら。
道中も雨の威勢は衰えることなく、そのままキレット小屋に到着。
テントの手続きをして、テン場に移動して場所を選定する。
こちらのテン場は張れる数が10張りほどと聞いていたので、最悪は小屋に素泊まりとなるかとしていたが杞憂でありました。
我々の他に二張あったのみ。
まあ、こんな日に山に分け入り、わざわざテント泊する物好きなんて知れたもの。←ウチラのことですが。
LuckyDragonさんは初の雨中でのテント設営、雨中テント泊体験です。
飲んで食事している最中も雨は止む気配はなし。
LuckyDragonさんが提出していた先の山行の報告書に目を通していたこともあり、
いつ何時不測の行動を強いられることがあるかも知れないんで、山での酒量はほどほどに、
あんなアホ気な飲み方してたらアカンで、と教育的指導をば。笑
朝、暗いうちから起きだして、見上げてみますと星空が広がっています。
赤岳の稜線もくっきりとうかがえます。
赤岳へ至るまででももってくればなあ、と祈るような気持ちで準備を進めます。
朝食は、陰の『女番長』さん直伝のアルファ米使用の「お茶漬けの素」雑炊を試してみましたところ、これはけっこういけました。
5時過ぎにキレット小屋のテン場を出立、
登山道に生え茂る雨に濡れた葉に足元を濡らしつつ登り往きますと、やがて草木は途切れて岩稜の登山道に移行する。
濡れていなければなんでもないんですけどね、危うい感じは否めず、ゆっくり慎重に足を上げて登り往きます。
昨日歩いてきた道のりを眺めやったり、
阿弥陀岳や赤岳の雄姿に見惚れてみたり、
幾度も立ち止まって写真におさめつつの道行き。
富士山や
権現岳の向こうに南アルプス、右に目を転じれば中央アルプスや御嶽山が。
乗鞍は見やれましたが、北アルプスの稜線はずっとガスに覆われていました。
キレット分岐を経て少しトラバースして赤岳山頂に。
LuckyDragonさん 初の赤岳山頂
山頂に至る頃よりガスが上がってきたこともあり、
雨中行動はもう堪忍なんで、最短ルートで下山することにします。
けど、ちょっとだけ遠回りということで地蔵尾根を下りますと、
展望荘前でLuckyDragonさん初のブロッケン現象を体験したり。
行者小屋からは南沢を下って美濃戸山荘へ、美濃戸口の赤岳山荘に至りお終い。
その後、稜線上はガスに覆われたり取れたりで大きな崩れはなかったよう。
若干惜しい気はするものの、そんなもんでしょう。
お風呂に入って、バス待ちの間、生ビールで反省会をば。