JUGEMテーマ:山行記録
マニーです。
後立山の五竜岳の東面にはバリエーションルートが何本かある。
5年前にG0稜を登ったaoとマニーは、次のターゲットとしていたG2中央稜にやっと登ることができた。
社会人登山家は土日など限られた日程でしかアタックできないという宿命の中で、積雪期アルパインともなればより慎重に日程を選ばなければならず、何年も繰越しになることもよくあることだ。そういう中で、忘れかけていた五竜岳G2中央稜へのアタックチャンスが5年越しに巡ってきた。
<山行日程>
2022年4月16日(土)
8:15 白馬五竜テレキャビン → 9:15 地蔵の頭 → 10:45 小遠見山 → 12:30 西遠見山手前(テント泊)
2022年4月17日(日)
4:30 テント場 → 5:30 G2取付き → 7:30 G2中央稜線 → 10:50 G2の頭 → 12:30 テント場 → 15:10 白馬五竜テレキャビン(下山)
<G2中央稜概要>
写真下部、白岳沢の雪崩に注意することがまず一番の課題であろう。
核心は取付きからG2中央稜線上までの傾斜のある雪壁の登攀ということだが、稜線に乗ってからはルートファインディングが難しかった。
<月夜のテン場>
初日は西遠見山手前まで前進してテントを張る。
翌日の晴天を確信させる静かな夜。月明りが眩しく、ヘッデンなしでも行動できるほどだ。
<取付きからルンゼを登るマニー>
未明からのアタック開始が功を奏し、雪面が硬いうちに核心部を抜けることができた。
灌木でビレーしながらダブルアックスで快適な登攀。
<G2線上のao>
4ピッチで中央稜に到達する。
実はこのルート、ここからがやたらと長い。
<さて困った>
この日はトレースなし、前後パーティーもいないので、広いところに出るとルートの選択にいちいち迷う。
今回はaoもマニーもここ一番の判断が冴えわたり、特にマニーは今回の山行でルーファイ迷人の汚名を返上することになるであろう。
<G2の頭へトラバース>
最後のビクトリーロードも油断ならず、ロープで確保。
このルート、稜線に乗ってからも決して簡単ではありません。
<G2の頭でいつもの自撮り>
取付きから5時間20分で無事にG2の頭に到着。
5年越しの計画を回収することができて、会心の笑顔(サングラスで分からんけど)。
マニーの海外出張やコロナ過で、納得できるアルパイン山行ができない日々が続いたが、今回は快晴の天気も味方して、久しぶりに満足できる結果となり素直にうれしい。パートナーのaoも、リードにボッカに食担に…、頑張ってくれてありがとう。