車で往復1500キロ超、いざ東北へ。
磐越道に入ると車窓にはかっこいい磐梯山。
麓から見上げる西吾妻山は真っ白ではない。モンスターはガリガリかも。
大賑わいのスキー場からゴンドラ、リフトを乗り継ぎ、スノーシューで歩きだす。
振り返ると先ほどとは角度の違う磐梯山、登るにつれ猪苗代湖も見えてくる。
かっこいいよ磐梯山
樹林帯から抜けると、草原のようになだらかな西吾妻山が見えてくる。
撮影:Iさん
心躍らせ急登を進む。登り切った西大巓からは青空の下、
西吾妻山の広々とした山肌を覆うリトルモンスター、安達太良山に、
隙なく真っ白な飯豊連峰の絶景が広がる。
撮影:Iさん
モンスターの向こうに安達太良山
生き生きとしたモンスターの間、ふかふか新雪を進む。
撮影:Kさん
提供:THさん
だだっ広い山頂、探し回ったがピークは発見できず。
午後から崩れる予報も、ぎりぎり持ちこたえゴンドラ駅を前に小雪がちらつく。
本日のお宿は安達太良山のお膝元、岳温泉の岳の湯。
温泉で体を甘やかし、ビールで喉を潤してから、名物、ソースかつ丼を食べにお向かいの成駒へ。
手作り味噌こんにゃくにモツ煮込、今日の絶景を肴にお酒がすすむ。
撮影:Iさん
大荒れ予報の日曜日、雪が斜めに降っている。
この日の登頂は断念し、くろがね小屋を目指す。
登山口の駐車場、昨夜からの雪が20センチほど積もっている。
天気図をチェックしながらタイミングを計り出発。
スキー場を抜け、樹林帯を進むと唸るような音をたてて風が頭上を通り抜ける。
勢至平を過ぎると薄く積もったザックや上着の雪も、風で吹き飛んでいく。
硫黄の匂いに気づくと、しばらくして小屋が見えてくる。
建て替えの前に見ておきたかったくろがね小屋。
雪国の山小屋なのに華奢な骨組で吹き抜けという開放的な空間。
レトロなだるまストーブが温かく迎えてくれる。
ぬるめ、ツルツルの温泉にゆっくり浸かり、じんわりと温まった体にビールが染みわたる。
晩御飯は名物、くろがね小屋カレー。野菜ゴロゴロ味が染みていて美味しい。
強風が小屋をガタガタ揺らすのを聞きながら就寝。
帰阪の時間があるため真っ暗な中、スノーシューを付けて出発、タイムリミットは8時。
取りつきが分からず地形図で目星を付けて進む。夏道に合流、うっすら残るトレースを進んでいく。
矢筈森のニセピークに遮られ、なかなか安達太良山が姿を現さない。
雲を切り裂き、日が差し、目の前の斜面が赤みを帯びる。
撮影:THさん
撮影:THさん
峰の辻を前に、山頂と乳首を捉える。
稜線に上がり、山頂標の前で写真を撮り、急いで乳首の天辺へ。
ここまで登ってきたけれど、智恵子の云う、阿多多羅のほんとの空は見えない。
強風に煽られながら、それでもみんなとても嬉しそう。
下り始めるとあっという間に辺りは真っ白。目指す稜線も見えなくなる。
歩いてきたトレースも吹き消され、GPSで位置を確認しながら進む。
夏道のしるしを見つけほっとしていると、次々と登ってくる人。山歩渓の貸し切りはここまで。
出発の時は見つけられなかった登り口に無事下山、あとはさくさく下るだけ。
大荒れの予報で中止になるかもと思っていたのに、
楽しいメンバーと東北の山を踏みしめることが出来て、お腹も心も大満足の山行になりました。