関西のハイキングガイド本であれば、金勝アルプスとして、たいてい掲載されているコースではありますも、近江といえば比良ばっかり。いつでも行けるやろうと湖南方面はイマイチ足が向かなかった。
この日は湖北へと考えていたところ、直前に先だって入手した白洲正子の「かくれ里」を読んでしまったからもういけません。狛坂磨崖仏のことを知り、俄然その姿を拝みたくなってしまった。
草津駅から上桐生バス停着
歩き始めてしばらくして、早速に
逆さ観音
舗装路が尽きて山道に移行、少し往くと
出合
ここから狛坂線のルートに
巨岩がそこここに
狛坂廃寺跡に至り、右手を見てみますと、
狛坂磨崖仏
これが見たかった。
世紀を越えて未だここにある姿に感動、思わず合掌する。
朝鮮系渡来工人の手によるものだとか、なるほど、その容姿から門外漢の私らにもわかるような気がする。
続いての登山パーティーが来るまで、しばしの間、ひとりで磨崖仏を鑑賞して気を良くしたりで、そろそろ先に進みます。
国見岩
この辺りは眺望スポット
近江富士が見えまするも、かなりボンヤリ
天狗岩
多くのハイカーが寛いでいるみたい
天狗岩から
霞みがかった景色を見ながら昼食をば。
この後、白石峠へ戻って竜王山へ
茶沸観音
こちらも磨崖仏
竜王山
眺望なし
金勝寺に着いてお終い。
季節限定、土日祝運行のこんぜめぐりちゃんバスでJR草津駅手原駅へ
史跡は重厚、眺望もよろし(霞みがかってたけど)、湖南・信楽方面も侮れませんなあ。
因みに白洲正子の著作ですが、すこぶるつきに面白く、関西の史跡・山ハイクの良き参考書となりそう。