雪山教室を終了して初の雪山山行。スタッフ、ベテランに混じって修了生4名が合流した。
渋の湯から壺足でスタート。
八が岳ブルーには少し届かないが、ほんのり汗をかく順調な滑り出し。早速足裏の蹴り込みがまずく、アドバイスを受ける。
濡れた髪を凍らせながら黒百合ヒュッテ到着。
ここでアイゼン・ピッケルを装着し、完全防寒の手袋とウエアで、東天狗岳への登頂開始。
壺足に比べて雪との密着感が嬉しかったが、それもつかの間。フラットフィッッテングが効いていない。
何度も滑り落ちると焦ってトレースも見えない。頼りのピッケルもズボっと空振りする。
前走者のM井さんの赤いゲーターが見えなくなる。ずい分離れてしまった。
温度はぐっと下がり風が強まる。私のような者でも風にあおられまたもやバランスを崩す。
頂上かな?ここで良かった。K山さんとハイタッチ。お待たせ。私には眺望を堪能する余裕はない。
西天狗の白さが際立っていたかな。
下り。またもや同じようなことが起こる。前が見えていない。別ルートにそれてしまい、Mおさんの後ろを行かせてもらう。
なぜあんなにストンストンと軽やかなスピードで降りていけるのだろう。
極端にふくらはぎを前傾しないといけない気がして怖かった。
パンは噂どおりポロポロに。ペットボトルの蓋は、開いたものの閉まらない。お茶は砂混じりのようにザラつく。
ここでピッケルからストックに。ストックが凍って伸ばせない。ピッケルでザックは重くなった。
両足がやっと置けるくらいの溝のようなトレースにはまり込みながら、中山展望台に出た。
スタッフとベテランさんは、ワカンに履き替え、ワカン隊先導で白駒荘をめざす。
雪は柔らかく深くなってきた。私は倒れ込み太腿がつる。S谷さんに薬をもらい、荷物を軽くしてもらってラストからついて行った。彼女が神様に見えた。
ストックなしでワカンからふわふわの雪を跳ね上げながらまるでうさぎちゃんだ。
薄暗い樹林帯は間もなく暮れ行き空は薄ピンク。どれほど皆さんをお待たせしただろう。到着予定を1時間過ぎていた。
(うーむぅ、豪華すぎる…堕落やね by ブログ担当)
白駒荘は申し分ない山小屋。バーグシチューに牛しゃぶ。どの部屋も暖かく、お風呂まであり。
(うーむぅ、こんなんはちょっと…ありえへん by ブログ担当)
翌朝、K山さんとMおさんは、ワカンで。
昨日以上に天気は良く対向者も多い。茶臼山は風出たが眺望は最高。
縞枯山では眺望はないが、空色はますます深く八ヶ岳ブルーと言えたのではないか。
北横の登りはじめには怪しげな雲がかかり始めたが南峰までは問題なし。
ほんの5分で北峰はみるみるどんよりした空に。天気予報どおりだったな。
ポツポツ雨混じり。我々はロープウェイ山頂駅に着いていた。
行動記録
2日(土)渋の湯8:15~黒百合ヒュッテ10:55~東天狗岳13:00~中山峠14:05~
中山展望台15:10~白駒荘17:00
3日(日)白駒荘7:30~麦草峠8:10~茶臼山9:2 5~縞枯山10:05~北横岳11:50~
ロープウェイ山頂駅13:00
(Oかさんの報告書よりほぼまんま掲載)