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2021年12月4日 雪山教室 アイゼントレーニング

《行動記録》

8:40芦屋川~9:00高座谷入口(装備品説明)10:00~10:40キャッスルウォール

~11:30万物相(昼食、トラバース訓練等)13:20~14:45地獄谷入口(テント設営練習)15:50

 

雪山教室のアイゼントレのルートは、ロックガーデン入口付近から高座谷に入り、

キャッスルウォールの手前で折り返し、万物相に向かうルートだった。

受講生6人に対して講師陣は4名で、受講生の人数に対して講師陣の数が多く、

安心してトレーニングできそうだと思った。

受講生は雪山にある程度慣れている人、数回経験がある人、私のように12本アイゼンを

初めて付ける人など、レベルも様々だった。

 

高座谷の手前の広場になっているところで、アイゼンを装着。

ここで冬山で用いる装備品について、十分に時間をとって教えてもらう。

例えばピッケルのヘッドの角度、その寿命の見極め方、リーシュの適切な長さ、

アイゼンの手入れ、手袋はどのようなレイヤリング構造にしているか、等。

驚いたのは例えば、雪山用の手袋は、高価なものばかり用いてレイヤリングしないといけない

イメージだったのに、講師陣の方がレイヤリングしている手袋は、必ずしも全て高価なもの

ばかりではなかったことだった。

 

また講師陣からは、ある受講生の靴のコバの状態とアイゼンの種類との組み合わせから、

アイゼンが外れる可能性が高いとの指摘もあり、装備を見直すことができたように思う。

受講生からは、「ピッケルを、肩掛けしたスリングとを繋がない方法もあるが?」

等の質問も出て、それに対する講師陣の意見も聞くことができた。

 

1時間ほどの装備品の説明の後、川沿いにキャッスルウォールに向かう。

受講生2人おきに、講師陣が1人が入る形だった。

私は、2人前にSさん、後方にNAさんがついてくれた。

後方から「足幅を広くとってアイゼンの歯をひっかけないように」との

指示をもらいながら、前方のSさんの動きを見て、土壁を雪の壁にみたてて、

土壁にピッケルのスパイクを差し込んで歩いた。

簡単な岩場でも、アイゼンを履いて、ピッケルを持った状態で登るのは難しかった。

ピッケルの歯とスパイク部分を岩にかけて、ピッケルを支えにして登る方法を

教えていただいた。

初めは持っているだけで、少し邪魔?だったピッケルが、少しずつバランスを

取るのに役立ってるのが分かった。

慣れてきたかなと思った時、私のアイゼンの後側の歯と歯が引っかかってしまって、

ほんとうにスローモーションみたいに前向きに倒れてしまった。

歯がひっかると、本当に体勢を立て直すこともできないまま倒れるのだと思った。

 

万物相では、トラバースの訓練、滑落停止訓練、等をした。

土の斜面を雪壁にみたてて、トラバースの訓練をしたが、私はかかとの角度が高く、

なかなか一度の蹴り込みで決まらない。

一方で、とても安定してトラバース出来る受講生達もいた。

講師陣から、何故、かかとを立てた状態だとアイゼンの前爪が

しっかり固定されないのかを、丁寧に教えて頂いた。

また、私のアイゼンのサイズを靴に対して再調整していただいた。

万物相のトレーニングの後は、アイゼンを外し、ピッケルもザックに収納して、

地獄谷を下った。

地獄谷入口の広場まで下山してから、テントの設営の仕方を教えて頂いた。

また、テント設営前にすべき事なども、座学で教えて頂いたのを復習した。

内張を取り付けるのがなかなか難しかったが、設営された6テンのテントの中は

なかなか広く、居心地が良かった。

教室最後の雪山テント泊が少し想像できたように思った。

 

アイゼントレ終了後、受講生6人全員と講師1人とで、高座の滝の茶屋で食事をした。

受講生それぞれの山の経験は違うけれど、皆それぞれ山を楽しんでいる方で楽しい。

受講生の目には、座学の時の講師も含め、男女問わず講師陣は凛としていて

魅力的に映っているようだった。

 

しっかり一日時間をかけてトレーニングさせて頂いて、とても充実した

アイゼントレーニングでした。

講師陣の方がここまで自分の時間を割いて、準備、指導してくださるのは、

過去に自分も教えて貰ったという経験があるからなのでしょうか?

自分が楽しむだけの山登りしかしてこなかった私にとって、色々と驚きです。

雪山教室最後まで宜しくお願いします。

 

 

以上、受講生の方の報告書を載せております。

とても詳しく、たいへん丁寧に書いて下さいました。

感謝します。

(手前味噌ながら)講師陣の熱心な指導が良く伝わりますし、

受講生皆様の真剣な姿勢と目を輝かせている姿が目に浮かびそうです。

雪山は危険がいっぱい、でも楽しいこともいっぱいです。

気を引き締めてさあ次は実践へ。

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