2021年の夏山教室は座学に始まり、六甲歩荷、そして近郊ハイクは悪天で中止となったため、
第3回目となるのは大峰山脈でのテント泊。
天川川合から入山、弥山小屋で幕営し、2日目は八経ヶ岳、明星ヶ岳のピークを踏み、再び天川川合登山口へ。
参加したのはスタッフ5名、受講生4名。
受講生の間ごとにスタッフが入り、1時間ごとに受講生が交代で先頭を歩く。
1時間で300m標高を上げる計算で、歩行ペースを掴んでいく。
コンパスを使いながら、ポイントポイントで地形図と地形を見比べる。
今はどこにいる?この先はどういう地形?
荷物が重いので足場の悪いところは慎重に
狼平に着いたのは開始から6時間後の16:30。
時間的にも体力的にも今日はここで幕営か!?とも思ったけれど、
ここまでにちょっと疲れを見せた受講生から「まだ頑張れます!行きます!」との頼もしい言葉を。
それではもうひとがんばり、弥山小屋へ。
明日登る八経が向こうの稜線に見えてきた。
弥山小屋に着くと早速幕営。
そういえば私は夏山でエスパースを(まともに)張るのは初でした!
入口のネットの張り方、ガイラインの引き方を改めて教えて頂きました。
今回の山行はコロナ渦ということで、テントでの就寝を別に希望される受講生もおられ、
ソロテント、2テン、4テン×2に。
それでも幕営後は小屋前のテーブルを囲んで2班一緒にわいわい。
それぞれの班の料理を食べ合いっこしたり、賑やかなディナータイムとなりました
晩ご飯はボクサー井岡のスタミナスープ鍋。デミグラス系でおいしかったです!
朝はジェノベーゼ&生ハム マスカルポーネ添え というシャレオツメニュー
夜が明けて出発前に地形図とコンパスを持って高台に。
この日の行程をしっかり確認。八経へ、明星へと向かう。
八経までは30分程の道のりですが天然記念物のオオヤマレンゲがいくつも現れ、みんな大はしゃぎ。
そんなこんなで、八経ヶ岳山頂はあっという間。
山頂からの展望は、厳かな大峰の山々が連なり、そこに滝雲が見えたりしてしばし時間が止まった様でした。
控えめな明星ヶ岳山頂
この後はブナ やトウヒからなる原生の森のメルヘンな下りが終ると、ひたすら長い道のりでした。
全体を通して、読図、歩行技術、食事作り、幕営と非常に内容の濃い、山岳会らしい山行だったのででは。
コロナ渦で不便の絶えないのは山でも同じですが、試行錯誤しながらも新しい当たり前が出来てくるのでしょう。
1日目:天川川合登山口10:30-13:10避難小屋-16:20狼平避難小屋-17:40弥山小屋
2日目:弥山小屋5:20-6:00八経ヶ岳-6:30明星ヶ岳-7:55日裏山-13:00天川川合登山口