コンテンツへスキップ

2013年8月10~16日 南アルプス南部縦走(2)

<2日目>
蝙蝠尾根2216m地点から塩見岳を経由して三伏峠までのロングコース

午前3:40:まだ真っ暗な森をヘッドライトの明かりで歩き始める。
1時間ほど歩くと空が白み始め、樹間から富士山が見えた。
今日も天気が良さそうだ。

2時間程歩いてようやく徳右衛門岳に到着。山頂は木に囲まれて展望は無い。
道標に書かれた所要時間が尾根の長さを示している…

行けども行けども森の中。森の南アルプスと言われるだけあって、
なかなか森林限界に辿りつかない。木の背丈が低くなり始めた辺りで蝙蝠岳が顔を見せた。
まだだいぶ先だなぁ。

と、黙々と森の中を歩いていると突然森林限界を越える。
突然360度の展望台に飛び出し、蝙蝠岳の後方に塩見岳も見えた!!

背後には2日後に頂を踏む予定の荒川岳を望みながら、蝙蝠岳を目指す。
この辺りはガスると道が分かり難そうだ。

8時前。蝙蝠岳に到着。富士山がとても近くに見える。

蝙蝠岳を過ぎると、仙丈ヶ岳・間ノ岳・甲斐駒ケ岳といった
南アルプス北部の山々を眺めつつの稜線散歩。

お~!!想像していた蝙蝠尾根ってこんな感じですよ!!

塩見に近づくにつれ岩綾となり、いよいよメインルートに合流。

塩見東峰からの眺め。こちら側から見る間ノ岳はとても大きくてかっこいい。
北アの槍の穂先までよく見えた。

塩見小屋へは岩場の下り。お盆なのに登山者は少ない。北アだったら渋滞必至。

12時過ぎに塩見小屋に到着。山小屋らしい山小屋。いい雰囲気です。
本日の行程は三伏峠までなのでまだあと3時間半歩かねば…

さすがに皆お疲れ気味。黙々と歩く時間が長くなる。
塩見も遠ざかり、もうすぐ三伏峠。

皆へろへろになりながらも、ようやくテント場に到着。
男子は往復30分弱の水汲み、女子はテント設営と分担。
いやぁ~、よく歩いた。御苦労様。
核心の行程が好天に恵まれ、ホッと一安心。明日からはのんびり行程。

<3日目>三伏峠から高山裏避難小屋まで

テキパキと出発準備。今日も天気が良さそうだ~

快晴の烏帽子岳にて

今日も富士山が見えました。

快適な稜線歩き。小河内岳避難小屋が肩にちょこんと見えます。
避難小屋の前で小屋番さんと話をしながらしばし休憩。
昨晩は定員10人の小屋に9人泊まったそうで、小屋番さん曰く
「昨晩はお盆らしく小屋が混雑した」とのこと^^;
本日のルート、驚くほど人が少ない…静かな山歩きを堪能した。

大日影山、板屋岳といったとってもマイナーな山を越え、高山裏避難小屋へ。
途中のダケカンバとマルバダケブキのお花畑がとてもきれい。

昼前には高山裏避難小屋に到着。小屋番さんがとっても面白い。
「これぞ南アの小屋番さん」という感じ。
もっといろいろ話をしておけばよかったなぁ…

天気もいいし、水も豊富なので洗濯をしたり、頭を洗ったり、すっきりさっぱり!!

洗濯も完了して午後はのんびりモード。高山裏に泊る人は皆長期縦走者ばかり。
この日は15張りほどでしたが、酒盛りをするでもなく、みな静かな山を楽しみに来た感じ。
テント場が比較的小さいので、小屋番さんはソロテントの多さに困っていた。
でも、大きなテントが張れるスペースは最後まで残し、ソロテントは張る場所を指定してくれたおかげで、無秩序な幕営によるスペースのロスがなくなり、快適なテント泊となった。小河内岳、高山裏、中岳、赤石岳と小さな避難小屋にも管理人さんが常駐しているので、どこも快適に使用できた。

夕方、小屋番さんに「今日は最高の夕暮れになるから」と言われ小屋の裏手の展望台へ。
夕日に照らされた中岳がすばらしい!!南アの山はでかいなぁ~

夜中、ペルセウス流星団を観察すべく展望台へ上がる。
山の上で見る流れ星は素晴らしい!!N氏、流星の撮影を試みる。
結果、飛行機は映ったそうな(笑



→4,5日目へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です