「明神岳」上高地・河童橋から見て最も目立つ山.
河童橋からは5峰の丸い頂上が目立ち,徳沢からは主稜の東面が見える.
今回は主稜を辿るべく南西尾根からアプローチ.
上高地から岳沢への道を40分程.風穴の手前の7番の看板から取り付く.
最初は樹林帯の急登.
続いてフィックスロープの張られた痩せ尾根と簡単な岩登りで5峰直下の台地へ到着.
ここまで3時間弱.
踏み跡は明瞭だが,所々笹やハイマツが覆っている.
5峰手前直下の台地は見晴らしの良い平場がある.
5峰までもう少し
5峰到着!! 頂上には古いピッケルが…
5峰から4峰を臨む.3峰はガスってしまった.
今日はここまで誰にも会っていない.
シルバーウィークの喧騒がウソみたい
眼下に見える河童橋は賑やかなんだろうな~
4・5のコルから5峰を振り返る
東の空は良い天気
ちょっと早いが,この先はガスっているので1日目の行動はここまで.
大岩の陰にある1張り分の快適な平場で幕営
テントからは上高地も徳沢も見える.
結局この日は誰にも会わず,静かな山を満喫しました
まずは,M氏が準備してくれた"激ウマ"アヒージョで乾杯
夕食は野菜炒めとパスタ!!フライパンが大活躍!!
夕陽が西穂の稜線に沈む
徳沢のテント場の灯りや上高地を下る車のテールライトが見えはじめる頃
寝袋にもぐりこんだ
夜半に強まった風も明け方には収まり,テントを出てみると快晴無風
昨日はガスでチラリと見えただけだった 3,2,1峰の雄大な景色が広がっていた
今日は山歩渓のN夫妻が同じルートで明神に取り付く予定.
幕営した平場にN夫妻宛の石文字を作って主稜縦走へ出発!!
4峰は比較的踏み跡がついているのでサクサク登り,
3峰は(III-)くらいの岩場を直登.
登りきった場所に2張分の平場がある.
直登後は稜線伝いだとちょっと嫌な部分があったので,岳沢側へ下る踏み跡を辿り巻く.
3峰を巻いているところ.右上のハング気味の岩上を通るのは,私にはちょっと…
登れそうなルートを探しつつ,2峰も難なく登頂.
前穂と明神主峰と雲ひとつない青空
2峰からは懸垂でコルへ下りる.20m+15mの2ピッチ.
1ピッチ目は下が見えずにロープが届いているか不安だったが,余裕をもって届いていた.
複数の懸垂支点があるので,使う支点によって長さが変わると思われる.
主峰の登り.
どこを登ったら良いか分からない感じだが,取り付いてみれば踏み跡があった.
ここで,初めて2人パーティに会った.
荷揚げ用の細引きだけで 前穂→明神主稜 と縦走する仙人のような夫婦だった
主峰から見て2峰の左側は簡単に登れるそうで,旦那さんがフリーソロで登り,
荷揚げをして,奥さんが登る,を3ピッチ繰り返して2峰に登るそうな.
そんなこんなでやっと主峰に到着!!素晴らしい眺めです
主峰から前穂へは,上の写真の稜線上は一般登山道並みに踏み跡がついているが,
前穂の登りに差し掛かると,皆,好きな場所を登るのだろう,急に踏み跡が怪しくなる…
途中,奥明神沢のコルへ降りるのにロープを使ったが,
岩慣れした人ならクライムダウンも十分可能.
意外と前穂の登りのルート取りに苦労したが,無事前穂に到着
前穂からの明神岳(右から2峰,主峰,名前の無いピーク)
M氏はここから奥穂~西穂の縦走へ.
紀美子平で吊尾根に向かうM氏を見送り,2日前に下った重太郎新道を再び下り上高地へ.
南西尾根の取り付きで休憩していると,
なんと1,2のコルで出会った仙人夫婦がちょうど下りてきた.
仙人夫婦の興味深い話をいろいろ聞かせてもらい,テンションが上がる
まだまだ面白そうなルートがあるようだ