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8月22日~24日 朝日連峰縦走

片側真っ白な大朝日岳山頂

 

8/22

予報に霧だ雨だと並ぶ文字、鶴岡駅からタクシーに乗ると雨が降りだす。
雨中山行を覚悟するも、登山口に着く頃には止んでいた。
水量たっぷりの沢沿いを歩いて行く。目に耳に涼し気だがやはり暑い。
大鳥池のほとり、タキタロウ小屋で小休止、
直登ルートに行くか、オツボ峰を通る稜線ルートに行くか検討。
雲はかかっているが降る気配はなさそうなので稜線ルートを選択。
山に囲まれた広い水面を見ながら少し歩き、登山道へ進むと、
これは直登ルートでは?と思うほどの急登。汗が噴き出す。
三角峰につづく稜線に登り上げると、雲に包まれながらも、
以東岳までカーブを描く広く、緩やかな緑の稜線が見えてくる。

 

撮影:Oさん

一面マツムシソウのお花畑。
黄色のキスゲにまじって桃色のヒメサユリもまだ咲いていた。
何度かだまされながら以東岳へ。ガスで展望はなく、足早に直下の小屋へ。
思いがけず小屋で買えたビールを飲みながら小屋の外でまったり過ごす。
 

撮影:Oさん

 

徐々にガスが晴れ、青空の下、緑鮮やかな以東岳と、歩いてきた稜線が輝きだす。
口を開けば幸せと零れ落ちる、至福の時。

 

以東岳避難小屋と熊の敷物

 

8/23

朝靄の中、以東岳へ。昨日ほとりを歩いた大鳥池が熊の敷物のように見える。
進む先は目で追いきれないほど遠くまで続く広い緑の稜線。

 

撮影:Oさん

分かれ行く尾根も長くどこまでも続く。
そのさらに遠く、水墨画のように山の稜線が濃淡で重なり合う。
東北に来たと実感する景色。
三方境、寒江山と続く稜線は草原のように広い。

そして今日も一面マツムシソウのお花畑。
他にもトリカブトやミヤマリンドウなど、ブルーのお花畑は見たことがない。
振り返ると昨日歩いたオツボ峰から以東岳に続く稜線を背景に、
今日歩いてきた稜線がすべて見える。

 

以東岳から歩いてきた稜線と狐穴避難避難小屋

撮影:Iさん

 

マツムシソウのお花畑

 

北寒江山から西、相模山に続く稜線は途中に平らな草原を抱き込む。
相模池だろうか。小さなアップダウンを繰り返し中岳を回り込むと、
高原のような広い稜線の先に、目指す大朝日岳が佇む。

 

大朝日岳に続く広くなだらかな稜線

撮影:Iさん

金玉水(きんぎょくすい)で水を汲みがてらビールを冷やして大休止。
直下の小屋に荷物を置いていざ大朝日岳へ。片側は真っ白。もう半分はまた明日。
小屋に戻りしばらくすると雨が降り出し雷鳴も。
この日の晩御飯は麻婆茄子入り汁ビーフン。
お箸が止まらぬ美味しさ。ご馳走様でした。

 

8/24

昨日見逃した景色を見るために、再び大朝日岳へ。
日の出前、桃色に染まる空の下、一面の雲海。月山、その向こうに鳥海山も頭を出している。

 

雲海に浮かぶ月山、鳥海山

撮影:Kさん

 

絶景しかない

撮影:Oさん

山中で泊まる醍醐味をかみしめる。小朝日岳へ向かって下山しながら、
振り返ると以東岳から歩いてきた稜線がすべて現れる。歓声がこぼれる。

 

撮影:Kさん

今年も雄大で静かな、比類なき東北の山を心ゆくまで堪能しました。

 

8/22

大鳥登山口7:50-10:47大鳥小屋-13:35オツボ峰-14:30以東岳-14:44以東小屋
8/23

以東小屋5:00-7:46狐穴小屋-10:13竜門山避難小屋-11:52西朝日岳-14:39大朝日岳-14:43大朝日岳山頂避難小屋
8/24

朝日岳山頂避難小屋5:00-5:13大朝日岳-5:30大朝日岳山頂避難小屋-6:47小朝日岳 -9:00古寺鉱泉

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