春山はいろいろ考えていたものの、
たまたま先年入手したアルプを読み返していたら、
『一人の子供がくるりとふりむき、山をまともにながめると、すぐ、
「仙丈だい」
事もなげにいった。
仙丈が目の前なのだ。
それは大きくて、近くて、りっぱだった。その山を失念していたのを私は恥じた。』
(アルプ23号に掲載された石一郎さんの「雨外被」より引用)
に再度目を通すこととなり、あらためて感銘を受けたりで、急遽、仙丈ヶ岳が候補として浮上。
なので、春山に備えたアイゼントレの折に提案してみたら、快諾を得、山行が成立となりました。
出発日、BCで既に下山していたS吉会長に連絡を取り情報入手、
なるほど雪が多いんですか。
歌宿着。
北沢峠のテン場はここから2時間ほど。
北沢峠のテン場に到着。小仙丈が麗しい。
長衛小屋で手続きを済ませ、先ずは幕営をば。
春山にも関わらず、テントが多い。
この日は栗沢山へ登る予定としていたが…
仙水峠に至る頃にはガスが立ち込めますも、
翌日登る予定の仙丈ヶ岳は眺めやれました。
甲斐駒ヶ岳と摩利支天
仙水峠からは微かな踏み跡が残るのみ、
出発時間が遅かったこともあり、山頂を目指すとタイムアウトは必須、
早々に途中で見切りをつけ、甲斐駒ウォッチングを堪能するのみとした。
まあ、メンバー各人とも、北沢峠出発時からそんな気分やったような…(^_^;)
予定通りの行動だったかも。
5日7時頃、仙丈ヶ岳山頂を目指して出立。
樹林帯をぬけしばらく往ったあたり
快晴の中、周囲の眺望に目移りしつつ登り往きます。
小仙丈ヶ岳に到着。
やはり甲斐駒は麗しい。
国内1、2、3の高峰を背景に
山頂に向かおうとする頃、ヘリが飛来しまして、
邪魔になるといけないので、先に進むのを控えて、少し様子見します。
この下の沢でスキーヤーに事故があったよう。
しばらくすると、ピックアップされたようでヘリは遠ざかりました。
ご苦労様でございました。
この先のアップダウンがそこそこしんどい、
あと少し、あそこんところが山頂よ。
やっとこさ山頂目前、
仙丈ヶ岳山頂
中央アルプスをバックに記念撮影をば。
龍ちゃん 念願の仙丈ヶ岳 良かったね。
やっぱり富士山、北岳、間ノ岳の背景バージョンもおさえておきます。
山頂で居合わせた方に撮っていただきました。
我々と同じ関西から来られたそう。ありがとうございました。
小仙丈ではたまた休憩し、下っていきます。
下山後は、食担Y中さんの豪華な夕食をいただきながら、遅くまで反省会を続けてしまった。
6日 テントを撤収して下山の途に。
テン場の雪解けが急速に進行中、テントも数えるほどしか残ってなかった。
北沢峠をあとにして、道すがらポツポツと小雨があったりしますも、カッパを取り出すほどではなし。
歌宿に到着してお終い。
しんどかったけど、面白かった。