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2018年6月30日~7月1日 白峰三山

 

6/30

登山口から見上げるほどの急斜面、一般登山道ではないので構えていたが、歩きやすい道、苔むす鮮やかな樹林帯、銀竜草がいっぱい目に付く。

メリハリのある急登を登り詰めると池山御池小屋が建つ開けた熊笹の草原に出る。

小屋を偵察がてら小休止。

さらに高度を上げ池山吊尾根の稜線へ。

森林限界を超え鳳凰三山など見ながらの稜線歩きのはずが右も左も真っ白。

ハイマツと岩の間を縫うように歩いていくと稜線は緩やかに視界いっぱい原っぱのように広がりボーコン沢ノ頭に到着。

ガスの合間に北岳のかっこいいバットレスが見えたり隠れたり。

徐々に岩場の険しい稜線になるが、斜面いっぱい小さな花が咲き乱れ風にそよぐ姿に心和む。

ガレた最後の急登を登りきり虫いっぱいの山頂からはうすぼんやりとした展望を楽しむ。

山荘に向けてトラバース道へ進むと終わり間近のキタダケソウも見られた。

絶景をつまみに喉を潤したいがやはり真っ白。明日に望みを託す。

 

7/1

風は少しあるが昨日と一転、空は澄んでいる。

かはたれ時、進む先には明るい月、その横には火星がきらり。

昨日歩いてきた長い稜線の後から空が赤らむのをちらちら振り向きながら歩いて行く。

左手には雲海に浮かぶ美しい富士。

中白根山山頂でちょうど日が昇る。

格好いい北岳、甲斐駒ヶ岳、雲に覆われながらも仙丈ヶ岳の伸びやかな山容も見える。

これから歩く天空の稜線、それに並ぶ赤石山脈、八ヶ岳、奥秩父山塊、北アルプスも見渡せる。

真っ青な空に向かって歩いて行くように伸びやかな稜線。

西農鳥岳を超えると大きな岩のガレた道に。農鳥岳から北岳を目に焼き付け黄色い鐘塔まで降り立つ。

先へと続く白峰南嶺に未練を残しつつ大門沢へ。

何度か不安定な徒渉を経て樹林帯をどんどん下り、ぶらぶら林道を歩いてお疲れさまでした。

 

北岳、鳳凰三山のシルエットが美しい

 

赤く染まる空、雲海に浮かぶ富士山

 

斜面一面のお花畑

 

最高峰と第二高峰

 

天空の稜線歩き

 

この夏歩く赤石山脈を見据える二人

 

(T中みさんの報告書より抜粋)

 

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