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2019/9/14~16 飯豊連峰

真っ白な飯豊山山頂

 

ウォーミングアップには長すぎる林道を歩き、吊り橋を渡って登山道へ。

登り一辺倒の急登と暑さに、足元しか見ぬままカモス峰に到着。

前朳差岳までの稜線が見える。目的地はまだその先。展望も徐々に開け、

目にする景色はよく行く山域と何が違うのか、ずいぶん遠くまで来たなと思う。

ガスでぼんやりしたなか朳差避難小屋に到着。

ヘロヘロだがさらに悪路を80m下り虫に集られながら水を汲む。

この日の小屋は10人ほど。ゆったり快適。早々と就寝。

 

左側の雪渓のあたりに朳差小屋が建っている

 

この日は三つの小屋を渡り歩きながら、主だったものだけで八つの頂を踏む大縦走。

暗い中歩き出す。昨日の疲れがびっくりするぐらい取れていないが心は弾む。
だんだん空が赤みを増し、朝日に笹がきらきら。稜線で明暗を分ける。

日が昇ると明るくなった空の下、視界いっぱい緑の稜線で埋め尽くされる。

最初の小屋、頼母木小屋は小屋まで水が引いてあり、ビールも販売中。

バイオトイレはサドルに跨り自転車を漕ぐ。

 

左側の丸いピーク直下に門内小屋が見えている

 

笹原の稜線

 

飯豊山荘から続く梶川尾根の、緩やかというより平らな稜線にうっとりしながら歩いていると、

目指す門内小屋を前にその次の目的地、梅花皮小屋が北俣岳と梅花皮岳の間に遠く小さく見える。

門内岳へ続く胎内尾根はなだらかな稜線が多い中で一の峰、二ッ峰、と目立つピークが有り面白い。
遠くから見ると険しく威圧感のある北俣岳は、歩くにつれ向きが変わると緩やかな山様になる。

登りあげると眼下に小さく見えていた梅花皮小屋。ソフトドリンクは売り切れだがビールは有り。

のんびり休憩しながら目を凝らすと、はるか彼方に気のせいかなと疑うほど小さく今日の宿、

御西小屋が見えている。まだまだ先は長い。梅花皮岳、烏帽子岳を越えると、

稜線の少し下をトラバースしていくルートが綺麗に線を描いている。

 

ちょうど真ん中あたりに御西小屋が見えている

 

左側には雪渓も残っている。トリカブトが風にゆれるばかりだが、花の季節はさぞ圧巻だろう。

飯豊本山から大日岳へと続く高原のような稜線を見ながら歩く贅沢なルート。

やっとたどり着いた御西小屋、冷えたビールが迎えてくれた。

 

飯豊本山からの高原のような稜線

 

最終日、まだ暗く、ガスで視界の悪い中歩き出す。

大日岳近くにヤツが出たらしいと聞いていたので、暗闇にビクビクしていたら気づけば飯豊本山。

今日も変わらず虫が多い。カッパを脱ぎ着しながら岩肌が目立ち出した稜線を進んでいくと、

次第にガスが晴れ今日歩くルートが見通せる。昨日までとは違い登山者も多い。

切合小屋からは小さなピークが連続し、その先、新潟、福島、山形と三県にまたがる

三国小屋が急斜面の上に姿を現す。小屋で一息、ストックをしまえと記載のある剣ヶ峰へ。
足掛かりはあるが丸くなめらかな岩肌が滑り、鎖も濡れていて滑る。

稜線も逆層になった岩で覆われ本当にいやらしい。そんな中また雨が振りだす。

神経を使うルートが続き、地蔵山との分岐でようやく普通の山道に。

笹平からは歩きやすく、無心になってテンポ良く下る。
北から南の大縦走、どこを切り取っても素晴らしい景色の充実した山行となりました。

 

飯豊本山から三国岳へ続く稜線

 

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