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2019年7月22日~8月14日 スイスアルプス②

 8月3日(土)~5日(月)

 

マッターホルン登山

【行動記録】

83日(土)

 7:30 ツェルマットユースホステル出発

 8:00 ゴンドラ乗車

 8:20頃 シュバルツゼー着

 8:30 シュバルツゼー発

 11:00 ヘルンリヒュッテ着

 11:3015:30 下調べ

84日(日)

 5:00 スタート

 6:50 アイスロッホ上部の最初の岩峰の上部

 11:40 ソルベイヒュッテ

 12:00 下山開始

 19:00 ヘルンリヒュッテ着

85日(月)

 8:00 ヒュッテ発

 9:30 シュバルツゼー着

 10:30頃 ツェルマットユースホステル着

シュバルツゼー駅からヘルンリヒュッテまでは、ハイキング道で整備されている。

なだらかな道を進むと急登になる。

この急登は結構ぬかるんで滑りやすい。

急登を登りきると間もなくトロッケナーへのハイキング道との分岐になる。

 

ヘルンリヒュッテへは直進する。

間もなく広い鉄の橋になる。

すれ違いができるほど広い。

この辺りはなだらかな縦走路で、快適なハイキングが楽しめる。

やがて左前方にヘルンリヒュッテも見えてくる。

さらに歩いていくと大きな岩と標識がある辺りに来る。

この先から再び急登になる。

 

橋・梯子やロープを繰り返すと頭上にヒュッテが見えろ。

ジグザグを繰り返すとヒュッテに着く。

チェックインは3時からなので、ハーネスとヘルメットを着けて下調べに行く。
 

明日は、真っ暗の中をヘッデンで登るのと、ルーファイが難しいと聞いているので、アイスロッホの上の大岩の辺りまで、出来れば、ソルベイ小屋が見える辺りまで行きたい。
 

最初、固定ロープのある取付きを登る。
明るければ問題ないが、暗闇で荷物をもって登れるかが課題。
次は第
1コリドーへの道。
前回の下調べの時はルーファイに失敗したが、今回はすぐにわかった。
はっきりした踏み跡があるが、暗闇でもルートが分かるかが課題。
1コリドーからは初めてなので、ルーファイをしながら進む。
踏み跡は結構しっかりついていて、まず右側(北壁側)にトラバースする。
途中、
2か所ほど踏み跡が薄くなる。
岩を登らないといけないところが出てきて、わかりにくい場所をチェックする。

 

2コリドーの先は、左側(東壁側)にトラバース。
その後、右側に回り、大きな岩峰が真上に見える辺りから、直上気味に登ったところに固定ロープがある。
この辺りが恐らくアイスロッホでヘルンリ尾根に出る。
この大きな岩は右側から回り込むように登る。
この先からソルベイ小屋が見えるはずなのだが、岩に同化してわかりにくい。
今日はチェックインもあるのでここまでにしてヒュッテに戻る。

ヘルンリヒュッテは新しく立て直され、部屋も清潔でトイレも水洗で快適だった。
ベッドは
2段ベッドだが、上のベッドには手すりがない。
しかも階段もなく、上のベッドを使う人はとっても使い勝手が悪い。
下手に寝返りしたら落ちそうで危険に感じた。
夕食は、一日目はスープ、メインディッシュ(ビーフを使った南ドイツ料理とパスタなどの付け合わせ)、デザート。



2日目のディナーはスープ、メインディッシュ(豚肉のステーキのデミグラソースとポテトなどの付け合わせ)、デザートだった。



登山用の水は、夕食後にハーブ味のお湯を一人
1リットル目安にくれる。
 

翌日84日はアタック日。
4:00に食堂に行くと、すでに、多くのパーティーは、席について食事を済ませている。
パンやバターなど、残りをかき集めて食べる。
明らかに出遅れてしまって焦る。

でも何とか5時前にはスタート。
ガイドパーティーは、既に取付き、後続パーティーは少ない。
取付きの固定ロープのところは、待ち時間はなかった。
先に進む。
下調べしてあったので、概ねスムーズに進んだが、
1カ所ヘッデンではわかりにくく,若干のロスタイム。

1コルドーを過ぎたあたりから明るくなり,下調べの効果もあり特に迷うことなく進む。
アイスロッホ上部の大きな岩峰に
650分着。
前日は
2時間強かかったので20分ぐらいは早いが、NS子はやはり高度順応に苦労している。
この岩峰は右側を巻いて登り、小さな尾根を超す。
そこからは左上して次の尾根を目指す。
東壁は遠くからは一枚岩のように見えるが、実際にはいくつもの尾根を乗越しながら登っていく。
尾根に出ると、頭上に次の大きな岩峰が見えてくる。
ソルベイ小屋も視野に入る。
この岩峰には近づかず、尾根に沿って直上気味に登り、さらに左上して次の尾根を目指す。
真上に三つ目の大きな岩峰が出てくる。
写真で見覚えのある岩峰だ。
少し遅れているが、ここまでほぼスムーズに来た。
ここで、初めて迷った。
左上する踏み跡はあるが、大きな岩峰の横を通過するには、少し難しい感じのところがある。

34級程度はありそうだ。
大きな岩峰の下を通過するルートがないか探すが、岩場なので踏み跡が見つからない。
何度か行ったり来たりしていると、Dさんが真上に光るものが何かあると言う。
登ってみると、ガイドが確保用に使っている鉄ピンのようだ。
ルートがはっきりしたので、この岩峰は下部をトラバース気味に通過する。
ここを通過すると次の尾根までトラバースになる。
鉄ピンが次々に現れる。
下りが少しいやらしいのかもしれない。

 

この尾根の上部か、次の尾根だったと思うが、スラブの上に少しかぶり気味の尾根が出てくる。
降りてくるパーティーがあり、そう難しい感じではないが、念のためロープを使って登る

(難しくはなかったが下りはロープを使った方がよいと判断した)。
ゲビス(入歯)と呼ばれているところだと思う。

ソルベイ小屋が真上に見えるので、小屋に向かって直上気味に登る。
赤いワイヤーロープがある。
ワイヤーロープに沿って進むと、間もなく下部モスレー岩棚の下部に着く。
ここで下山してくガイドパーティーが
5
6
登頂は難しいと考えていたが、心配した通りになってしまった。
この岩棚は
3級程度で、ロープで確保して登ったが、さほど難しくはなかった。
ここでカムを使うかと思っていたがカムも不要だった。
この岩棚を登るとソルベイ小屋に着く。

ソルベイ小屋上部の岩棚も3級程度とされる。
左側から回り込めばそう難しくはなさそうに見える。

 

ソルベイ小屋に着いたのは、予定時間を大幅に上回り1140分になってしまった。
ここまで
6時間40分。
下山も
67時間かかるとすれば、ヒュッテ着は18時を回ってしまう。
シニアパーティには、無理できないので、ここで登頂は断念し下山することにした。

下山は、懸垂下降を3回した。
また取付きの固定ロープのところも懸垂で下りた。
ヒュッテ着は
19時だった。
ヒュッテにもう一泊した。

ルーファイには、思ったほど苦労しなかった。
(ルーファイによるロスタイムは
30分程度)
高度順応に苦労したのと、やはりシニアには、体力的にきつかったのが、登頂断念の原因だったと思う。

できることはすべてやっての結果だし、パーティーとして挑戦だったので残念だとは思うが、挑戦したことに後悔はない。

 

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 86日(火)

グリンデルワルドかインターラーケンで宿泊場所の確保。移動準備。

 

 87日(水)

インターラーケンユースホステルへの移動。

Dさんとはここで別れる。

インターラーケンには、ミグロスにもCOOPにもレストランがある。

スイスは、レストランでの食事は高いと聞いていたが、価格も手頃だし、テイクアウト(TAKE AWAY)もできるので、お手頃の価格で食事が可能。

ミグロスは量り売り、COOP1パック当たりの価格。

ユースホステルのディナーは18CHFだが、COOPなら1パック14CHF程度。軽めなら二人分ぐらい詰められる。

 

 88日(木)

シーニゲプラッテを観光(アイガー・メンヒ・ユングフラウのオーバーランド三山の展望所)。

 

 

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 89日(金)

メンヒ登山。

ユングフラウも行きたかったが、翌日の天気予報でメンヒだけにした。

 

【行動記録】

8月9日(金)

 6:35 インターラーケン発

  8:35 ユングラフヨッホ駅着

 8:50 ユングラフヨッホ駅出口

 9:40 岩場取付き(ヘルメット・ハーネス着用)

 10:00 登攀スタート

 11:30 下部岩峰が終わり、最初の雪稜

 13:00 上部岩峰が終わり、雪稜下部

 13:25 雪稜上部

 13:35 下山開始

 17:05 取付き

 17:45 ユングラフヨッホ駅

18:13登山電車乗車)

※最終が18:43

 20:23インターラーケン着

 

ユングラフヨッホ方面を目指すなら、グリンデルワルドで泊る方がアクセスは良いが、ハイシーズンで手軽な宿泊先が確保できなかった。そして、買い物の便を考えて、インターラーケンに泊まった。インターラーケンからは、2回乗り換えて、約2時間でユングラフヨッホに着く。

メンヒは、ユングラフヨッホからすぐ近くにある。

駅を出て正面というか左側がメンヒでユングフラウは後方になる(アイガーはメンヒに登らないと見えない)。

1日目にメンヒに登って、メンヒ小屋に泊まり、翌日にユングフラウに登れたらベストだったが、翌日は夕方から雷雨の予報だったので、とりあえずメンヒに登ることにした。

 

インターラーケンに泊まったので、朝いちばんの列車に乗って、ユングフラウヨッホに向かう。

まずグリンデルワルドに行き、そこからクレイデンエイディッグ行きの列車に乗る。

これが少しわかりにくかった。そこからユングラフヨッホ行の登山電車に乗る。約35分で着く。

 

ユングラフヨッホの駅はトンネルになっており、一般の観光客はエレベーターで塔の上に登れるが、メンヒを目指す場合は、メンヒヒュッテ方面を目指す。

 

メンヒヒュッテまでは雪上車で路上が整備されているので、ハイカーも多い。

ただ、我々が進んだトンネルの出口付近に、柵があり、柵は閉ざされていて,引き返してくる人もいる。

雪崩注意などで登山禁止になっているのかと思って,引き返そうかと迷っていると柵が開いた。

どうも雪上車の作業の関係で閉ざしていたようだ。

メンヒヒュッテまでのルートは雪上車で整備されているので、氷河にみられるクレパスの心配もなく楽に歩ける。

4050分ほどで取付きにつく。

取付きはどうも2か所あるようだ。

右側(奥)は、ペツルも見えるが少しややこしそうで見るからに3級~4級程度ある。

ロープを使わないと難しそう。

左側(手前)は、ザレてはいるが易しそう。

実際に登ってみると2級程度。

 

しばらく、ザレた岩場を登る。

が多いと雪岩ミックスになるが、今回はほとんどない。

早朝なら氷が混ざりそうなところもある。

踏み跡はしっかりついているので、慎重に登れば間違うことはない(間違った踏み跡も多い)。

 

間もなく岩場に着く。

どこから取付くか少し迷ったが、踏み跡(岩が白く変色している)が最も多いところを選ぶ。

下からはわかりにくいが、少し登って取付いてみるとすぐにわかる。

ホールドも多く2級程度と思う。

最初の急登を登ると、避雷針のような鉄柱がある。

少しなだらかになってくるとリッジになる。

リッジ上を登っていく。

ヤセ尾根もあり風が強いと緊張しそうだ。

 

 

やがて下の雪稜にでる。

アイゼンなしでも登れそうなのでそのまま登ると,]再び岩場に出て、リッジ上を登っていく。

やがて短い雪稜と岩場、その先に本格的な雪稜帯が見えてくる。

ここでアイゼン・ピッケルを装着する。

上の岩場も難しくはないが、23m程度だが下から見ると少しかぶって見えるところがある。

実際に取付くとホールドも多く、やはり2級か3級程度だろう。

ここは右側から回り込むように登る。

さらに進むと雪稜に出る。

雪稜(傾斜は60度ぐらい)を約100m登れば山頂が見え、そこからは、30分程度高度感のあるやせた雪稜をトラバースすれば山頂に着く。

 

アイガー

しかし今回もやはり、NS子の高度順応難で予想以上に時間がかかり、下山もほぼ同じ時間がかかると思われるので、山頂を目の前にしたが、ここで断念し下山することにした。

下りは、順調なら取付きまで1時間30分ほどだと思うが、やはり3時間余りかかってしまった。

ユングラフヨッホ駅に着いたのは545分だったので、無理をすれば山頂まで行けたかもしれない。

一つぐらいは山頂を踏みたかったがこれもやむを得ない。

 

帰りの電車は、5時15分に乗ることになっていうたらしい。

切符を買う時、特に言われなかったので、驚いた。

切符を見ると確かに刻印してある。

イエローラインに並べと指示される。

暫く待たされた。

イエローに並ぶ人数がどんどん増える。

結局、電車を増便してくれた。

電車に乗って暫く、車掌さんが回っている。

検札かと思っていたが、リンツのチョコを配っていた。

美味しかった!!

 

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 810日(土) 

雨。午前中は洗濯。

午後からウェルネス&スパ(B?DELIBAD)に行く。

インターラーケンにはウェルネス兼スパ(一人25CHF/1日)がある。

プール・ジャグジー風呂・サウナもある。

水着着用。

但しサウナは男女一緒で、水着着用禁止。

NS子はパスして、ジャグジーで温まった。

 

 811日(日)

夕方から雷雨。ベルン観光。

 

 812日(月)

帰国準備。

香港で空港内にもデモ隊が入り座り込むなどの影響で欠航の案内がHPに。

私達は、キャセイパシフィック航空で、香港空港で乗り継ぎ便。

 

 813日(火)

帰国。

チューリッヒ空港のキャセイパシフィック航空の窓口に行くと代替便KLM航空(アムステルダムで乗換えて関空への直行便)を案内してくれた。

チューリッヒ空港11:50

アムステルダム空港14:4530分遅れで離陸。

(欠航の案内はHPに掲載され、それには空港に来ないで現地に留まるように案内されていたが、空港で待機することになっても、情報が欲しいので空港に行ったのがよかった。代替え便は直行便の大型機で日本語のわかるCAも乗っていた)

 

 814日(水) 

9:10頃関空着。

 

 

 

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