久々の雪山縦走の計画が、若手ホープの身体コンディション不調により、シニア2人の地味な山行になった。
冬期限定の東尾根ルートから入山、爺ケ岳から鹿島槍ケ岳に縦走、赤岩尾根を下山の予定でしたが、爆風、吹雪という悪天に、鹿島槍ケ岳登頂を見送り、しかも、東尾根ルートを引き返す行程となった。
【3月22日】
9:00
東尾根取付きの鹿島集落狩野家のポストに登山計画書を投入、オババの碑辺りから、尾根に取付く。
朝の身体に堪える急登
高度が上がると展望にワクワク
曇天では、モノトーン
今年は、少ない筈の雪が、まだまだ残っています。
ジャンクションピークはもう直ぐ
P3、P2、P1か、爺ケ岳が眺望出来ました。
鹿島槍ケ岳
14:40、P3で幕営、強風に備え、北西方面の壁を高く!
【3月23日】
5:40 P3出発
ここから暫く、ナイフリッジのアップダウンの連続。
ほぼ垂直の壁やら、脆く薄い壁のトラバースやらで、カメラを出す余裕無し。
落ち着くとP1への登りで、ひと息。
爺ケ岳9:40
爺ケ岳山頂から、冷乗越付近まで、強風に煽られながらのトラバース。
ここが辛かった。右手にピッケル、右足山側、左足谷側の体制を維持。
休憩ポイントの無い1時間超。手も足も腰も悲鳴…我慢、我慢。
冷池山荘冬期小屋着12:00
ここで、鹿島槍ケ岳への登頂を見送る。
3年前、鹿島槍ケ岳東尾根ルート登頂時は、晴天で大満足だったので、吹雪の中を行きたくなかった。
小屋には、2人分のザックが有り、そこをよけてテントを張る。
明日は下山だけとくつろいでいると、6時半頃、天狗尾根から来た2人が、小屋に入ってくる。
テントが壊れたというので、私たちのテントに入って貰う。
【3月24日】
6:30小屋出発
1歩外に出てたじろぐ。
ホワイトアウト。5mどころか3m先も真っ白。
爆風の中、耐風態勢を取りながら、赤岩尾根への取付きを探す。
トラバースはアイスバーン。
鹿島槍ケ岳の東尾根パーティー、天狗尾根パーティーがロープを出す。
ロープの無い私たちでも行けるか注視。
ロープで確保されながらも、ツルツル滑る姿を見て、爺ケ岳東尾根ルートでの下山を決意。
またしても、爺ケ岳のトラバースルートに消耗。
耐風態勢を取りながら、我慢、我慢。
P1付近になると、風もましになる。
P1から見る、ナイフリッジの稜線
20~30㎝の新雪。
でも、ここら辺りの雪はまだ軽い.
天気も落ち着いてきた
このロングルートを下山する予定では無かったなぁ…