姫川と関川に挟まれる長野新潟県境の山域を頸城山塊といい、そのうち糸魚川市から内陸に入ったところにある海谷山塊に海谷三山と呼ばれる垂直の岩壁の峰が続く縦走路があります。
すぐそばの日本百名山の雨飾山のおかげで静かな縦走路といえば聞こえはいいですが、誰もいない急登と急下降、断崖絶壁が続く難所ルートを楽しんできました。
仕事が終わって北陸道を飛ばし、新潟県側雨飾山登山口の雨飾山荘駐車場に車をデポ。上がってきた道路を屋根に積んできた自転車で下り、駒ヶ岳登山口を目指します。
最近はピストンよりも自転車を使ったこの周回スタイルを楽しんでいます。
登山口の公園に自転車をデポ。
しばらく田園風景と葛や萩など秋の花々を楽しみながら舗装路を歩き、根知山寺ルートから入ります。
蜘蛛の巣を払いながらそこそこ快適な登山道を歩きますが、標高800m付近から急登開始。
400mほど登ったら幅200mはあろう断崖絶壁。高さは100mくらいあるのかな。
この幅5m程度のバンドの右側は落ちたら死んじゃう崖っぷち。
短い梯子やロープを辿ってまずは駒ヶ岳山頂。
海谷三峡パークから日帰りで来る人の分岐は戻ってすぐそこ。
縦走路は鎖を辿って垂直の壁を下っていきます。ここでヘルメットを装着。
クライミングから数年離れて慣れない岩場を慎重に降り二座目の鬼ヶ面山頂上から雨飾山を望みます。
越後の上高地と呼ばれる海谷高地を抱える海谷渓谷を挟んで、時折雲が切れて現れる荒々しい阿弥陀山に圧倒されながら緊張の稜線歩きは気持ちいいの連続。
左右は蟻の戸渡、馬の背、痩せ尾根。進む先は、長いロープの急登、急下降、梯子の連続。
一時だけ焼山が見えた。
笹倉温泉からスキーで2回挑んだけど辿り着けず、この翌週に縦走するも悪天で断念。いつか必ず!
途中いつも通りアルバイトで太ももが攣るもムヒEXに助けられ三山最後の鋸岳。
来た縦走路を振り返るも真っ白。
ここから鎖場をひたすら降り雨飾山荘へ。
途中振り返って鋸岳。この水平距離でこの標高差は凄くないですか?
この降りで鋸岳に向かうお一人に出会っただけで、山行中雨飾山荘までずっと一人。
携帯電話も駒ヶ岳を過ぎて圏外で、色んな意味で緊張いっぱいの山行でした。
デポった自転車回収した帰りに奇跡的に雲が去ってパシャリ。
駒ヶ岳の初っ端急登の先のバンドはこの通りでした。
いやはや、よくこんなルートを引いたもんだなと。