9月一回目の連休に読売新道~赤牛岳~水晶岳~竹村新道を歩いてきました。
金曜日に休暇を取り、奥黒部ヒュッテ・水晶小屋・晴嵐荘に泊まる3泊4日の行程。
朝一番のトロリーバスで扇沢を出発。
観光放水中の黒部ダムを渡り、地下ケーブルカー駅手前で平ノ小屋方面へ向かう。
平ノ小屋までは黒部湖の縁を歩くこと4時間弱。
ところどころ崩れているところは梯子や桟道で高巻くので結構大変。
平ノ渡に11:40着。12:00の渡し船で黒部湖を渡ります。
一緒に乗船した渓流釣り師2人と奥黒部ヒュッテを目指す。
渡船場からの2時間は梯子と桟道の連続。
高度感のある場所も多く疲労困憊。
東沢を長い橋で渡ると、まもなく奥黒部ヒュッテに到着。
ダムからほとんど標高は上がってないのにとても疲れる道だった…。
4人パーティは小屋泊とテント泊2名ずつ。
奥黒部ヒュッテは水が豊富で、テント場も砂地なので快適。
しかも500円で小屋の風呂にも入れる。
釣り師さん達はテントを設営すると早々に上ノ廊下へ。
この日は、小屋は釣り師1人、登山者3人。テントは釣り師3人、登山者3人のみ。
この日に読売新道を下ってきた人に聞いたら登りは1人と会っただけ。
下ってきた人もこの方だけなので2人が歩いたのみ。
明日は、登りは我々4人と単独1人だけ。
北アルプスにもまだこんな静かな場所があるんだなぁ…
登りのコースタイムは水晶小屋まで11時間。5時10分に小屋を出発。
樹林帯をひたすら登る。
途中から苔むした岩とつるつるの木の根が登山道を覆う。なかなか手強い。
3時間半程で森林限界を越える。コースタイムよりもだいぶ早い。
心配していた天気も良い方に裏切られ、最高の登山日和。
やっと赤牛岳が見えてきた。振り返ると白馬岳の先、朝日岳まで見渡せる。
赤牛岳に到着!!噂通りの素晴らしい大展望!!
西の薬師岳から時計回りに五色ヶ原・剱・立山・朝日・雪倉・白馬・唐松・五竜・鹿島槍・
針の木・唐沢・燕・裏銀座・槍・穂高・水晶・笠・黒部五郎・雲ノ平…
北アルプスのど真ん中の展望台。
しかもアプローチが長いので人はほとんどいない…
今日の行程はまだまだ終わりではない…
これから遥か遠くの水晶岳を越えて水晶小屋を目指す。
赤牛岳から水晶岳までが長かった…
水晶岳北峰直下。ウラシマツツジが赤く色づいている。
15:10に水晶小屋に到着。この日は布団2枚に3人でした。
夜半から雨が降り始める。台風が接近している。
当初の予定を変更して、明日は湯股に泊まらずに高瀬ダムへ下山することにした。
翌朝、雨風はそれほど強くなく、竹村新道を下り始めると日が差すことも。
向かいの槍も顔を出す。
順調に下り青嵐荘に到着。雨予報は大外れ、上空には青空が広がる。
せっかく湯股に来たのでお湯につからねば…
小屋番さんによると河原を掘るのは至難の業とのこと。
上流の露天風呂には先客がいたのであきらめる。
(水着をはるばる持ってきてはいたのだが…)
小屋番さんに「足湯に程度でよかったら使っていない源泉があるのでどうぞ」と、
親切に場所まで教えていただき、足の疲れを取ることができた。
湯加減OK!!ぬるぬるの藻がなければ尚よし^^;
あとは高瀬ダムまで3時間。
素晴らしい展望と静かな北アルプスを満喫したルートでした。