コンテンツへスキップ

2016年5月5~8日 谷川岳一ノ倉沢奥壁南稜&衝立岩中央稜

連休中のブログを楽しく拝見していた前半。
やっとやっと、後半になって行ってまいりました。
メンバーは、NM治、NS子のアラカン2名。
(こちらも、若女将とはご縁がなかったです…)
今回は、片道8時間の遠方、谷川岳に行って来ました。
行き1日、帰り1日、行動日2日間の4日日程
6日㈮烏帽子沢奥壁南稜7ピッチ目まで
7日㈯衝立岩中央稜4ピッチ目まで
今回は、天気予報を念頭において、核心ピッチまでにした。
7日は、午後2時頃から本降りとなり、アプローチの危険個所を過ぎてからなので
とてもラッキーでした。

5日㈭午前6時過ぎに自宅を出発。
やっぱり渋滞もあって、午後2時半、「谷川岳登山指導センター」到着。
ここで宿泊させていただきました。

板間には、10人程度だと余裕で横になれます。
水洗トイレ、女子洗面所は広く、着替えも出来ます。
男性用は少々手狭だそうです。
しかも美味しい水が入口に…ポリタンに汲みに来る人が結構います。
本日の相客は、1パーティー2名。広々快適な居住空間です。
初日なので、焼き肉で前夜祭。
8時消灯ですが、全員、シュラフの中でお休み体勢でした。
         
           ~zzz~
6日㈮朝4時起床。テントが不要なので、楽々準備。5時過ぎ出発。
林道のブナの新緑が爽やかです。

さあ、一ノ倉沢に入ります。
険しいアプローチの始まり、始まり。
渡渉3回、ヒョングリの滝の高巻き、デブリ雪渓
結構長いテールリッジ…Ⅲ級をロープなしで登り降りの緊張

雪渓が、テールリッジにつながっていない時期は、さらに大変そう。

衝立岩が近づいてくる(^0^)

衝立岩中央稜の取付きを過ぎて、烏帽子沢奥壁南稜の取付きへは、
さらに緊張するトラバース。カメラを出せません。
7:20 烏帽子沢奥壁南稜の取付テラスに到着。

1ピッチ目、チムニーを抜けます。

5ピッチ目の登攀。高度感抜群。

7ピッチ目。核心部の垂壁。ここを登って終了(*^0^*)
下のテラスの2人は、南稜フランケルートから合流。

懸垂下降を繰り返しました。

もう、石楠花が開花

6日㈮夜の宿泊は、私達だけ。まったりと寛ぎ、早々に就寝。
         ~zzz~
昨日と違ってガスが重そうに垂れていました。
身体も気持ちも、ちょっと沈み加減

またまた、険しく長いアプローチをたどりまして、
衝立岩中央稜の取付きに到着。

1ピッチ目は、M治の快適リード。
雲が薄くなり、青空が見えてきました。

核心の4ピッチ目リードは、S子担当。
10m程登って行き詰り、途中で切る。
ヌメっている右壁、ホールドの見当たらない左フェイス。

撤退用に残置してあった諸々とカムで支点を作る。
以前、誰かが、苦労されたのか…

M治が、心配そうに、上がって来た。
意気消沈していたS子、ビレイしていると落ち着いてきた。
「A0でもいいじゃないか。アルパインだから」
そう言われて、気持ちが軽くなり、元気が出てきた。
A0でも厳しかった。
上の乗越部に幅広スリングが残置してあった。
アブミにして乗り込めば終了…ではなく、そこからも工夫が必要だった。
右足を右壁にステミング、左手を左下壁にプッシュで、少しずつ上がる。
右上方に終了ポイントが見える。
ガバホールドが欲しいが、傾斜が緩くなって、体勢が楽になり終~了!!
こんなにキツイ登攀、岩のヌメリ感が、今も指先に残っている。

時々、雨がぱらつき、ヒヤヒヤしたけれど、本降りになったのは、
テールリッジを降り、雪渓を下った所から…幸運そのものでした。
しらねあおいのつぼみを一輪。何だか、早くない?

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です