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2025年10月11日〜12日 谷川岳主稜縦走

紅葉の時期の谷川岳を縦走してきました。

ちょうど秋雨前線の時期で天気は変わりやすい予報…

滑りやすいと噂の蛇紋岩の西黒尾根を雨の中登ることに不安を抱える初心者の私は、移動中ずっと祈っていましたが群馬に入った途端しとしとと雨が…

リーダーが今回はロープウェイで天神尾根にルート変更しようと言ってくださり、みんなでロープウェイで登山口まで登り、しっかりレインウェアを着て出発。

悪天候でほとんど人がいないかと思いましたが、さすが人気の山。

レインやポンチョを着てたくさんの人が登っていました。

雨に濡れた紅葉も美しく、たまには雨の山登りもいいなーと思ったのは束の間。

岩場の登りが続き自分の汗と、暴風雨で全身が濡れ不快感極まりない。

やっと肩の小屋まで到着し、谷川岳トマノ耳だけ踏んですぐに小屋へ。

とても小さな小屋の中は日帰りの登山客で溢れかえっていました。

収容人数30人の小さな小屋。

最低限の設備で乾燥室もなくストーブも節約のため夕方までおあずけ。

いつも当たり前にあると思っていたものの有り難さを思い知りました。

雨水を利用しているのでお湯も明朝分のみで買うことができず、日帰り客が落ち着いてからのチェックインのためしばし待機。

ずぶ濡れの私たちは震えながら、温かいおでんをちびちび食べて待ちました。

2時間弱ほど待ちようやく宿泊する部屋に通され、寒すぎて着替えてすぐに小屋のシュラフに潜り込み一同眠りに着きました。

晩ごはんの時間になるとようやく身体も温まり、夕食の豚汁がとても美味しくてさらに温まりました。

昨日の悪天候とは一転、星空が見え天気を期待できそうな予感。

ヘッデンを点け肩の小屋を後にし、万太郎山〜仙ノ倉山〜平標山までの縦走スタートです。

黙々と歩く3人でしたが、ふと熊はいないのだろうか…と不安になります。

オジカ沢ノ頭まで来た所で朝日が登り始め、振り返ると後にした肩の小屋から谷川岳が。目の前にはこれから進む稜線が見えます。

なんとも幻想的な景色に言葉を失い、ただただ見惚れて写真を撮りました。

少し太陽が上るごとに稜線の景色は移り変わり、その景色の中を自分達が歩いている。

昨日、あの暴風雨のなか登ってきてよかった。不安で中止じゃないんですか?と言いましたが、決行してくれたリーダーに心から感謝しました✨

そしてしっかりと今日縦走するルートが照らされ、一日でこの稜線を歩けるとは!なんて贅沢なんだろうと。

と思ったのは束の間、見えている仙ノ倉山になかなか近づきません。バスの本数が少なくリーダーは14時台のバスを目指し黙々と先を行きます。離されないように必死で着いていく私たち…

途中、同じ肩の小屋に泊まっていた同じく3人パーティと休憩が重なり互いの行程を話した際、14時台のバスに乗ると言うと、えー!と驚かれます。

地元群馬の方で、平標山の先にもとてもいいルートがあると。すかさず地図を広げるリーダー、さすが山に貪欲です。

私たちはここぞとばかりに行動食を食べエネルギー補給。早朝出発でたくさん食べられなかったこともありバテ気味です。

縦走路はアップダウンがあり黒土が前日の雨でぬかるみ、気を抜くと足を取られます。

それでも危ない所は少なく、360度の景色を堪能しながら歩くことができました。

エビス大黒ノ頭まで来た時、もう着いていけない…としっかりめの休憩を要望し、リーダーの14時台のバスの可能性は打ち砕かれたのでした…

次のバスは17時前。そこからはのんびりと仙ノ倉山と平標山を歩きます。

平標山への道はなだらかで今までの景色とは一変。お花の季節もとてもいいそうで、また来てみたいと思いました。

平標山の家の美味しい自家製ジュースで一息つき。

ゴールは目の前。さて、バスがないのでどうするか…と3人話し合います。

これはヒッチハイクでもするしかない…でもこんな汗と泥まみれの3人、誰も乗せてくれないでしょうと。

そんな話をしながらバス停まで着き、地元民らしき方にダメ元で声を掛けてみたところ、なんと心よく乗せていただける事に!

駅まで30分弱、話をしていると地元の別荘の管理人さんだそうで、今日は熊を解体してるので夜は熊鍋ですと。

平標山でも今年何頭か危ない熊が駆除されたそうで、地元の方にとっては死活問題だということ、お話しを聞いて身近に感じました。

駆除された熊を無駄にすることなくお鍋でいただく。今も昔と変わらず、自然の営みの中に人の生活があるのだと感じました。

谷川岳縦走の最後は、心優しい地元の方との出会いで締めくくりとなりました。