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2025/7/11-14 雲ノ平~高天原温泉

例年より早く梅雨があけた7月。北アルプスの秘境、雲ノ平と高天原温泉へ行ってきました。折立登山口から雲ノ平まで行き、高天原と水晶岳をぐるっと通ってふたたび雲ノ平へ戻るコース。小屋を泊まり継ぎながらの3泊4日の日程です。

◆◆1日目◆◆

有峰林道を通って折立登山口に到着。臨時駐車場に車を停め、登山口へ。

折立登山口。標識には「山を愛し自分の経験と体力に合った行程をとりましょう」

しばらく森の中をのぼります。日陰でも暑い。やがて木道のある草原のような道に。左手に薬師岳が見えます。あっちにも行きたーい。そのうちガスが出て何も見えなくなりましたが、ひんやりして気持ちいい。

ガスの中木道を歩いて、太郎平小屋に到着。小屋の名物ラーメンで昼食です。

太郎平小屋からは、今日の目的地の薬師沢小屋に向かってどんどん下ります。

大きな沢のそばにある薬師沢小屋は、きれいな水が飲み放題。夕食までの間、沢におりて洗濯したり涼んだりして過ごしました。この日は薬師沢小屋で宿泊。早めにおやすみなさい。

◆◆2日目◆◆

晴れ。5時すぎ頃に薬師沢小屋を出発。きょうは雲ノ平を通って高天原温泉に向かいます。小屋の目の前の急登を2時間ちかくのぼると木道があらわれ、雲ノ平に到着!ハイマツの中に色んな花が咲き、庭園のような場所でした。まわりにはぐるりと北アルプスの山々が。どっちを向いても山座同定したくなって忙しい!

ふさふさのワタスゲ。チングルマじゃないんだって。

先住民の方に遭遇。木道をおりて去っていきました。

そのまま祖母岳に立ち寄り、雲ノ平山荘に到着。BGMが流れるおしゃれな小屋です。昼食に数量限定のハンバーガーをチョイス!

きれいに盛り付けて提供して下さいました。街なかのバーガー屋さんと変わらない。いやここの方が美味しいかも。

昼食をすませたら、雲ノ平から谷を下って高天原山荘に着きました。宿泊の手続きをすませて、今回の目的でもある高天原温泉に行きます!山荘から徒歩20分、沢のそばに発見!男湯と女湯、囲いの無い混浴もあります。混浴はかなり熱め。暑かったので沢の水にも浸かりました。

水晶岳の真下にある高天原山荘。室内は簡素ですが清潔感があります。

熱っ!44〜5度くらいありそう。
キンキンの雪解け水です。
同じように沢に浸かる人は皆無。
秘境温泉に来たというハイテンションのおかげで入れています。

温泉を満喫したあとは山荘に戻って寝る準備。洗面所でハミガキしていると、小屋同士の無線通信が漏れ聞こえてきました。各小屋の宿泊者の人数と行き先、山岳救助隊の駐在場所、怪我人や遭難の有無、熊の目撃情報、天気図、関係者にしか理解できない数字の羅列…。

山小屋というのは思っていた以上に、登山や山岳地域の環境整備のための大きな役割を担っていると思いました。日本は海外に比べ、山岳地域の整備に国や行政が資金を出すことが極端に少ないと聞きます。小屋や登山道の整備などは関係者の方達が身を切るように運営していることがほとんどなのでは?と思います。料金を払っているからサービスを要求してもいい街の施設とは違うと感じました。必要最低限の料金を出しているだけであって神様お客様ではない。小屋の接客以外の活動のためにも、小屋スタッフの負担を減らす努力をしないといけないな・・・と実感しました。

◆◆3日目◆◆

晴れ。早朝には少しかかっていた雲もはれて水晶岳がよく見えます。きょうは水晶岳に寄ってから雲ノ平山荘をめざします。

4時すぎに山荘を出発、水晶岳の真下を通って岩苔乗越へのぼっていきます。岩苔乗越からは各方面への稜線が見渡せて、いい眺めでした。

岩苔乗越にむかう途中にある水晶池。残念ながら水が枯れていました。
岩苔乗越。障害物がないためスマホの電波が入る。大量のメール、LINEの通知音が。見なかったことにした。

水晶小屋に荷物をデポさせてもらい、水晶岳へピストン。想像以上に険しく、山頂に立つのが少し怖かったです。水晶小屋に戻って名物の力汁をいただきました。

水晶小屋から水晶岳へ行く
下は垂直に近い急斜面なのでこわい
水晶岳 南峰。左後ろは野口五郎岳。
水晶小屋の名物メニュー力汁。おっきな餅がふたつも。
水晶小屋のテラス席。立山、黒部ダムが見えます

水晶小屋をあとにしたら、祖父岳を経由してふたたび雲ノ平山荘に来ました。きょうはここで宿泊。夕食のあとに食堂で他の登山者と話す機会があり、とても楽しい夜でした。

山荘到着後にカフェメニューのケーキを。
夕食までのあいだ脚のマッサージしたり
おしゃべりしたり、皆思い思いに過ごしていました
灯りが漏れる夜の山荘。

◆◆4日目◆◆

きょうも晴れ。下山の日。まだ薄暗いうちに雲ノ平を出発。景色を目に焼き付けるように歩きます。岩の急斜面を下って、薬師沢小屋で水を補給。初日に下ってきた道をのぼり太郎平小屋を目指します。

朝日に照らされる水晶岳
さよなら雲ノ平山荘、お世話になりました
雲ノ平から薬師沢小屋へ、岩ゴロゴロの道を下る
薬師沢小屋からパチリ。沢の水が透き通っています

名残惜しくて水晶岳を何度も振り返りながら、太郎平小屋に到着。ここで気がつきましたが、太郎平小屋からは雲ノ平、水晶岳、祖父岳などなどが見渡せるのでした。行きの際は実際の景色の位置が分かっておらず「雲ノ平はもっと奥かな」なんて考えてワクワクしていました。がっつり見えてたけどね。

太郎平小屋が見えてきた!
太郎平から見た雲ノ平。こうして見ると、山々の真ん中に島のように台地が位置しているのが分かる

太郎平小屋ですこし休憩して、最後の下りに入ります。標高が低くなるにつれて気温も上がり暑かったです。3時間くらい下って、ようやく折立登山口に帰ってきました。

幸運にも全日とも晴れて、コンディションの良いなか行動することができ、とても楽しい山行でした。