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2025年6月7-8日 八ヶ岳(東天狗~赤岳縦走)

梅雨直前の6月初旬、東天狗岳~赤岳の八ヶ岳を縦走してきました。
前夜、八ヶ岳山荘の仮眠室で仮眠後、タクシーで渋の湯へ。渋の湯からまずは東天狗岳を目指します。

【1日目】

八ヶ岳は鳥のさえずりがずっと聞こえて気持ちよく山歩きが楽しめます。途中途中でお花が私たちを出迎えてくれて撮影が始まり、なかなか進みません。

渋の湯から約3時間ほどで黒百合ヒュッテに到着です。
リーダーの許しが出て黒百合ヒュッテ名物ビーフシチューをみんなで堪能(*´ч`*)

とろけるお肉で英気を養い、東天狗岳を目指します。高度が上がるにつれ、はるか遠くに穂高連邦と槍ヶ岳、御嶽山に乗鞍岳、そして浅間山や蓼科も見えました。八ヶ岳は裾野の森が広くてほんと気持ちいい景色です。黒百合ヒュッテから1時間半ほどで東天狗岳登頂しました。

気持ちいい稜線を歩き、根石岳・箕冠山へ。根石岳からは明日登る予定の硫黄岳が見えました。
箕冠山からは少し下ってオーレン小屋へ。テント泊をするメンバーと小屋泊のメンバーに分かれました。
だけかんばキャンプ場は、人気のようですでにいっぱいのテントが。私たちの大きいテントを張る場所を見つけるのはひと苦労でした。斜面やボコボコもありましたが、これも山旅の苦く楽しい思い出です。

テント組の本日のメニューはハヤシライスとカプレーゼサラダ。小屋泊の方は豪華桜鍋。おなか一杯食べて疲れを癒し、早くに就寝。滑り台の夢を見そうな夜でした☆彡

渋の湯登山口8:30・・・11:25黒百合ヒュッテ(ビーフシチュー)12:10・・・中山峠12:15・・・東天狗岳13:45・・・根石岳12:20・・・箕冠山14:40・・・オーレン小屋15:15
行動時間:約7時間 距離:7.3km

【2日目】

早朝、鹿が遠くでしきりに鳴く声で目が覚めました。午前3時に起床、シュラフやマットを片付け、食担の方が用意してくださった朝食で腹ごしらえ。午前4時半ごろ、すべての仕度を整え、出発しました。
当初の予定は赤岩の頭経由でのルートでしたが、雪が残っていたらキケンとの判断で、いったん夏沢峠を目指しました。
天気は曇り。少し蒸し蒸ししているものの、そこまで暑くなくて歩きやすい天気です。
ヒュッテ夏沢を過ぎ、硫黄岳を目指します。山の片側が吹き飛んでまるで食べかけのケーキのように層が露わになっている硫黄岳の爆裂火口を横目に見ながら山頂を目指しました。背が白いアマツバメたちが爆裂火口を沢山飛んでいました。

硫黄岳山頂にはガレガレの広い丘陵が広がっていました。東天狗や根石のゴロゴロ石が積みあがっている山頂と比べるとどこか不思議な風景です。
そして目指す赤岳がより近くに見えてきました。

硫黄岳山荘を過ぎたあたりから徐々に足元は赤い岩石まじりの道に。
苔むして苔生石潤な趣のある北八ヶ岳とはまた違った荒々しい美しさです。
そして台座の頭からははるか遠方に、雲海に浮かぶ富士山が見えました。斜め右側にはずっと白根三山と仙丈・甲斐駒が見えています。
クライミングの聖地でもある大同心を横目に見ながらヘルメットをかぶり、横岳へ。


荒々しい岩場でケガをしないように慎重に歩きます。登山者は多く、はしごや急な岩場では渋滞でした。
みなさん軽い荷物で軽快に歩かれていましたが、我々はテン泊装備。どんどん追い越して行かれます。
そしてその急峻な岩場で今回のお目当ての「ツクモグサ」に出会えました。
風の強い岩場で健気に咲く花を見ると、これまで歩いてきた疲れも吹き飛びます。
しばし撮影会をしながら癒されました。かわいい(*’ω’*)

徐々にガスが湧いてきて、赤岳はガスに包まれ・・・ラスボス感。
縦走もあと1座。赤岳天望荘からはガレの石を落とさないように歩き続ける事30分。
ついに赤岳登頂しました。

頂上はあまり広くなく、登山者が次々上がってこられていたので、ささっと記念撮影をして下山。
ザレに足を取られないように慎重に歩き、マムート階段を降りながら途中休憩では遠く今回の縦走の始まりの天狗岳から続く硫黄岳・横岳・赤岳の歩いてきた稜線を眺めながら感慨にふけり、行者小屋のラーメンの匂いに空腹を感じつつ、長い下山路を美濃戸口まで歩きました。
美濃戸口手前では縦走の疲れを癒してくれるかのように、可憐な「ホテイラン」が静かに咲いていました。

オーレン小屋4:40・・・ヒュッテ夏沢5:15・・・硫黄岳6:30・・・硫黄岳山荘6:55・・・台座ノ頭7:20・・・横岳(奥ノ院)7:45・・・赤岳天望荘9:35・・・赤岳頂上山荘10:20・・・赤岳10:30・・・行者小屋11:50・・・美濃戸口14:20・・・赤岳山荘14:25・・・八ヶ岳山荘15:15
行動時間:10時間38分 距離:13.6km