自生のシデコブシに会いに岐阜県各務原アルプス(標高300m前後の山々で、全長約10km)へ
シデコブシは、六甲周辺にも植栽されたものはありますが、分布は岐阜、愛知、三重の限られた地域です。
日本固有種で環境省レッドリストランク:準絶滅危惧となっています。
出発は前日の21時、途中、レストイン多賀で入浴(サウナ)&仮眠。仮眠室は仕様変更で4人までとなっていました。入浴用のバスタオルとタオル付で仮眠室に泊まることができ6時間までと制限はあるものの1000円はかなりお得。そのうち価格変更があるようです。
早朝の多賀サービスエリアでは、スマホで写真が撮れるほどの近くに、春になると南の国からやってくるツバメがいました。

7:30ごろ『コブシの丘』に到着
植栽されたものは終盤でしたが美しい状態の花もありました。



ホオジロのさえずりを耳にしながら、アカシデ、イヌシデの違いやドングリの木の花などを観察し、なかなか登山口にたどり着かず、、、
8:15やっと見晴台登山口へ。しばらく登るとヒカゲツツジとの思わぬ出会いにみんなのテンションが上がります♪



向前山~須衛山~岩坂山~金山~大岩山まで登り下りを繰り返し途中の休憩場所では、成虫で冬を過ごすチョウで、厳しい冬を乗り越えたヒオドシチョウに会いました。和名は、武士が身につけた赤い糸でつづられた『緋縅(ひおどし)の鎧』の色に由来するそうです。
シキミやコバノミツバツツジの花も心が和みます。



大岩山からの眺望もサイコーでした。地元の方が、「ここ数日は黄砂で周囲の山が全く見えなかった。」とおしゃっていおりラッキーでした。写真は能郷白山。恵那山、空木岳、木曽駒岳乗鞍岳、億穂高岳、黒部五郎岳、薬師岳なども。反対側では金華山や伊吹山が見えていました。


登山道の植生のバリエーションは様々でコシダやウラジロ、ヤマザクラ、コバノミツバツツジなど景色を楽しみながら歩きました。標高差は大きく変わらないのに、場所によって風の抜け方か地質か植生かわかりませんが空気の温度が違う場所があり不思議でした。



12時に『各務野自然遺産の森』到着。お花見しながらランチタイムの後は、お茶会♪リーダー手作りのケーキとアールグレイをいただき至福のひととき。


メンバーの疑問に、急遽、読図講習。皆、真剣に聞き入ります。

『寒洞林道』に入ると湿地のような水辺の少し遠くにシデコブシが見えました。樹形がいびつな感じ、これは植栽ではないよね???写真では樹形はわかりませんが、、、

イロハモミジの花はこんなにかわいいのに多くの人には気づかれていない。

サクラと同じころに咲いている。そして、花を知ると探したくなる?

まだ葉が展開する前のタカノツメは名前の由来通り、鷹の爪に似ているかしら?


足元には『スプリング・エフェメラル』と呼ばれる植物の一種の『ジロボウエンゴサク』が咲いていました。
予定時間通り15:00に駐車場に戻り帰路につきました。
最高のお天気に恵まれ、楽しくおいしいお茶の時間や春の芽吹き花を満喫し、読図の理解も深まり素晴らしい山行となりました。(感謝)